風邪を引いたら | ナノ
寝かせる
すうすうと寝息をたてるなまえ、僕の裾を強くつかんで離さない。眠りに落ちるちょっと前、藍、と僕の名前を呼んで泣いた。熱があって辛いんだろう、先程よりも体が熱くなっていて、額に汗でくっついている前髪をよけた。
少々余談だけども僕達の関係について話をしよう。
結論からいえば僕たちは恋人同士だ。だからどうしたのだ、っていう話なんだけど、
僕達がそういう関係だと言うことを世間には伝えていない。だから迂闊に外を歩いたり、抱きついたりと恋人らしいことがしたことなかった。そのためなまえには勘違いをさせたり、悲しい思いをさせたりした。
だから今回のこの機会、なまえが弱っているというオプションつきだけどいちゃつけよと、とある人がいってきた、まぁ頼まれたのもあるけど。
なまえが起きたらとりあえずお粥でも食べさせようか、