じりじりと照らしける太陽は、俺らの体力を徐々に消耗していった。体育館の扉を開けて風通しをよくするも、入ってくるのは生ぬるい風だけ。
体育館にはきゅっきゅっとバッシュで床を走る音と同時に、はぁぁん!ぶっはぁぁぁ!と言う変態(従妹)の声が響いていた。くそ五月蝿い。
「おーい、お前の従妹どうにかしろよ」
『出来るもんならとっくにしてる。どうにもできないから放置してるだけだ』
各選手のロードワークを組ながら原の指摘を促す。カチカチとシャーペンのノックを鳴らす。あ、芯が無くなった。
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