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「へぇ、君が翔のパートナーなんだ!」

『すごい、熱血おーらが漂ってくる。はじめまして楠です。』

気だるそうにパンをかじりながら頭を下げる。なんか下げてばかりだ。どうやら彼らはAクラスの人たちのようだ。私はあまり他クラスと交流を持たないがゆえ、知らない人が多い。ただ、一人だけ知ってた。

『貴女、七海春歌ちゃんでしょ。』

「えっ!?あ、はははいっ。でも、何で知って・・・」

『乙女の秘密ってやつです。うふふ、』

「どうせ、月宮先生から聞いたのでは?」

『空気読めよトキヤ。コンクリ流し込むぞ』

「流し込むネタ好きですね。」

「それより!なんで呼び出されたんだ、よ」

『ん?あー、あぁ、あのねぇ、アイドルコースに移らないかって話を持ちかけられた。』

ずいっと顔を近づけて問い詰めてくる翔に素直に答えればぽかん、と口を開けた。翔くん近いよちゅーしちゃうよ。と冗談めかして言えば、ば、ばばばばばっとコミュ障(コミュニケーション能力故障)した。

「まじ、か・・・」

冷静を必死に取り戻そうとする翔が変なしゃべり方で肩を落とした。

『私、行くなんて一言もいってないし。ちゃんと理由言って断った。』

「そうか、そうだよな・・・って、え!は?」

まじで?!
ぎゅっと私の手を握り嬉しそうに笑う翔。うんうん、と頷いていれば、自分が何をしているのかわかったのか、顔を赤くして手をはなした。
俺たちは空気かな?と神宮寺なぼっちゃまが腰に手を回してきたのですかさず箸を振りかざしてやった。


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