「お前考える気ないだろ」

失敬な、あるわけないだろう。
古典部部室。ここなに室だったかねぇ。そんなこたぁおいといて。どうやらウチの部は、文集を出すらしい。奉太郎がおねーさんから、えっと・・・なんだったかな、なんとかバック・・・あぁ!そう、バックナンバー?か。それの在りかを教えてもらったため、旧古典部部室に行くらしい。なに室だったかは話を聞いていなかったため不明であるんけども。
旧部室に行く道中、壁についているへんなボックス的なものを見つけた。奉太郎もそれに気づいたらしく、ボックスに触ろうとしたら怒られた。
旧部室、今は壁新聞部の部室らしい。すん、と鼻を効かす。鼻腔をくすぐる変なにおいがした、これは・・・煙草?

『なぁ奉太郎。』

「なんだ」

『変なにおいする』

そうか?と首をかしげる奉太郎。こんこん、とドアをノックした。





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