「一柳さんは無気力星人なのですか?」

いったいその情報はどこから手に入れたのやら、さしずめ里志辺りだろうな。まぁあながち間違ってはいないから否定はしない。余計なことを言うな、と里志をひとにらみすればごめんごめんと肩をすくめられた。違うんですか?と更に問いつめられたのでいいや、と首をふっといた。先程いったようにあながち間違ってはいないから、否定したところで奉太郎にツッコまれて終わるだろ。
ポツリポツリと言ったところで奉太郎に、なら無気力星とやらに帰れとツッコまれた。まったくもってひどいやつだ。

『無気力星なんぞあるわけなかろう、奉太郎くん、君はバカなのかい?』

すちゃっとエアメガネをあげる。

「一応人並みの平均点はとれているが」
「奉太郎、そういう意味じゃ「わかってる」・・・だろうね」

なんだこいつら。
でも、と里志が口を開いて

「力は頭がいいからね、君から見れば奉太郎はバカなんだろうねぇ」

なんだなんだ、変な空気になったぞ。奉太郎めっちゃ見てくるし、まやか樣はサイテーとかいってるし

『やめろ里志、俺が嫌味を言ったようにしか聞こえないだろそれじゃぁ』

「あれ?違うのかい?」

『ちがいますぅー』




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