「しっかし、奉太郎だけではなくましてや力まで部活に入るとは」

「ほんっと、信じられないわね。」

まったく失礼な奴等である。




未だにチタンダという字はどう書くのか不明のままやつらが入ってきた。うぬ、奴等とは、データベースの里志と俺がもっとも苦手とする女子である。その女子の名は折々出すとして。

「里志もそう思うだろ?この無気力代表格の力が」

「まぁ僕は、どっちもどっちかと思うけどね」

『そうだそうだー』

侮辱されている気もするが怒る気力もないので無視しよう。一方のチタンダさんはやっぱりさっきと同じようなぽけっとした表情だ。大丈夫?目の前で手を振る。・・・皆さんはお知り合いで?え?あぁまぁ中学からの腐れ縁ってやつかねぇ。そう・・・なんですか。あ、はい・・・え?
黙りこむチタンダさんにどこか違和感を覚えた俺はなんとなく奉太郎に目をやるとぽんっと肩を叩かれた






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