エイトとお昼寝

二人でお昼寝ー、なんて事はいつものことであって、特に気にしていなかった。寧ろ当たり前だと思っていたから。でも、ある時なまえから変なことを言われたが故、それをきっかけに・・・なんだ、気まずくなってしまった。個人的に。
エイト今日もお昼寝しないのー?と袖を引っ張ってくるなまえ。お前、わかってるのか、お前のせいで意識してしまっているのに。今日はいい、と断れば、今日もなのー?変なエイトーとそっぽを向いて寝始めた。今日は天気がものすごくよくて、正直俺も眠たい。本当は、今すぐなまえの横に並びたい、が・・・。



ことのきっかけはなまえの一言だった。変なことというのはそれである。
それは、いつものように二人で昼寝をしているとき、

『エイトってー、私になにもしないよねー』

たぶんおそらくきっと、なまえは悪気なく言った、んだと思う。悪気なんか無さそうな顔をしていたし、悪気なんかあられたら逆に困る。ぽかん、としている俺を他所に、彼女は、まぁ別にいいんだけどねーとにこやかに笑っていた。こいつ、わからん。
それから二人で昼寝をすることを少しずつ避けるようになった。だって、あんなこと言われた何かしなきゃいけないみたいになるじゃないか。

『エイト、なに気にしてるの?』

「は、」

『ばかだなぁエイトはー、私たちは私たちなんだからいいんだよー意識なんかしなくてー』



こいつは、ほんとに、もう・・・っ







不思議ってなんでしたっけ

[ 1/6 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -