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ロビンは腕を延ばし、ゾロに短刀を押しつける様に渡すと、そのまま帰って行きました。
残されたゾロは、その短刀を海に放り投げました。
(おれかエロ王子か、どっちか片方しか生き残れ無ェって!?
そんなの考える迄も無ェ。
奴をモノにしちまえば良いんだろ)
とは言え、何をどうすれば『モノに出来ている』のかは良く解りません。
サンジの行動を繁々観察しつつ、非番の警備兵に娼館へ連れていかれる内、人間の行動が序々に解ってきました。
(とにかく、突っ込むだけじゃモノに出来無ェ)
もしそれが『モノに出来ている』とすれば娼館に勤める彼女達は、それぞれ誰かの奥さんという事で、大問題になってしまいます。
ゾロは悩み、悩み過ぎて吹っ切れてしまいました。
夜遅くサンジの寝室に訪れたゾロは、レシピの整理中のサンジに、貰ってからずっと使い続けてボロボロになったノートを見せました。
そこには「おれのもんになれ」と書かれていましたが、サンジは首を傾げます。
部分的に鏡文字の様な物が入り交じった解読しにくい字だったからです。
「すまねェ、解んねェ」
サンジはさっさと諦めました。
「てめぇがすきだ」と書かれたページを見せても、サンジは眉間に皺を寄せたままです。
ムキになったゾロはサンジの唇にキスして、何だか自慢げに同じページを見せました。
暫く考えたサンジは(何か食べる物が欲しいのか)と思い、レシピの中でツマミが載っているページを見せて言いました。
「これならスグ作れるぞ」
サンジ手描きの見本図に、ゾロの口端から無意識に涎が垂れました。
「よ〜し、待ってろよ♪」
にっこり笑ったサンジは大型犬を撫でるようにゾロの頭をワシワシ撫でて、部屋に作り付けの簡易キッチンへ消える細い背中を見送ってから我に還ったゾロは慌ててしまいました。
(これじゃモノに出来無ェ!!)
酒とツマミを持って戻って来たサンジは「一緒に飲もうぜ」と誘いました。
頷いた人魚王子の中には狼が住んでいます。
一方的に話すサンジの気付かない内に、どんどん注いで酔い潰してしまいました。
ゾロの前で寝入ってしまうのは以前から度々有ったので、サンジは全く警戒せず熟睡しています。
キッチンから良い匂いの油の小瓶を持って来たゾロは、枕を抱えて俯せに爆睡中のサンジのズボンを、膝まで下着ごとゴソゴソ引き下ろし小さめで色白な桃の様な尻を繁々と見つめて、男女の身体の違いは解っていましたので、入れるならココだろうと思う所に油を垂らし指で丁寧に塗り込みます。
「んぅ!?」と奇妙な声を出したサンジでしたが、ゾロが動きを止めると再び寝息をたてました。
そんな事を何度も繰り返しつつ解すと、触っていないサンジの竿が元気になっています。
(汚すのはマズイ)
反射的に娼館でされた事を思い出したゾロはサンジの竿を口に含み、差し込んだ手の動きを止めずに形をなぞる様に舐め回すと、腰を揺らめかせ勢い良く体液を出しながら良い声を出しました。
ゾロには、その全てがエロくて可愛くて、堪らなくなってしまいました。
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