かぐや姫くん2

自来也と綱手に上手に操縦されつつ、ナルトはなんとものんびり元気な子にスクスク育ちました。
それはそれはかわいらしい顔立ち、お気に入りのお昼寝場所は、日当たりのいい縁側です。綱手と自来也に挟まれて、今日も今日とて昼寝をします。
最初こそドス黒い考えで拾ってみたが、自来也と綱手も、日に日にナルトが可愛くなり、今では嫁に出す気なんてさらさらありません(ナルトは男です)
「ねぇエロ仙人・・・なんかあそこに木がうごいてるってば・・・」
いまではこの家の至るところに垣間見の男たちが張りついています。
(昔の人は垣根の隙間とかから女性の姿とかを盗み見てたらしいのよ・・・。しかも、それで気に入ったら手紙出したり、夜這いかけたり・・・)
「そうじゃのう・・・妖精でも昼寝しておるのかのぉ」
なんともすごい誤魔化しですが、なにぶん世間知らずののほほん姫故に、
「そうなんだってば・・・妖精さんの邪魔しちゃ悪いってば・・・見に行くのは今度にするってばね」
そういって、ナルトは部屋の奥にいるペットのカエルたちの元に遊びに行きます。
そんなかわいらしい姿に、垣間見の男たちはクラクラなのでした・・・



「ナルト!!このキバ様と結婚しろ!!」
「・・・俺にしとけよめんどくせぇ・・・」
「僕と一緒なら好きなもの食べさせてあげる」
「・・・君の美しさな百眼さえ通さない・・・」
「一緒にうちは家再興のために車輪眼を持つ子を・・・」
ナルトの元には、この国でそれはそれは名の通った名門一族の男子がそれぞれ求婚に来た。犬塚キバ、奈良シカマル、秋道チョウジ、日向ネジ、うちはサスケ。
「お前たち!!うちの可愛いナルトになに行ってんだい!!結婚なんてさせないよ!!」
「でも・・・俺が結婚したら、借金なくなるってばよ?」
ナルトの優しさに綱手がギャンブルを控えようとか考えている途中・・・
「んと・・・俺ってば、旦那さんになる人に取ってきてほしいものがあるってば・・・」
そういって、一歩前にでたナルトは、名家のそれぞれに事付ける
「キバは仏の御石の鉢、シカマルは燕の子安貝、チョウジは蓬莱の玉枝、サスケは龍の頭の玉、ネジは火ネズミの衣・・・」
それは、まったくもって神話やおとぎ話の域をでないもので、それを持ってくるなんて不可能に近いものでした。
「なんだよめんどくせぇ・・・俺はそんなもんもってこねぇ。断るならもっとスッパリ言えよ。めんどくせぇな」
シカマルはさっさと帰って行きました。求婚うんぬんより、めんどくささが勝ったようです。
「クソ・・・俺がいなくなったらヒナタがひとりになってしまう・・・」
お家の問題上、求婚をあきらめるしかないようで、ネジもトボトボと帰っていきます。残ったそれぞれの男たちは、それぞれに散っていきます。
「ウハハ・・・アカマル!!仏のなんたらってしってるか?しらねぇよな!!シカマルにきいてみっか!!」
そういって、さきほどシカマルが消えて行った方角へ走っていく者。
ポリポリスナック食べながら、家の方角へ歩いていく者。
「・・・ナルト。ぜったいに俺のモノにしてみせる!!」
決意も新たに、そうつげて颯爽と去っていく者もいました・・・


「おいナルト・・・あんな無理難題おっつけて大丈夫かぃ?」
「大丈夫だってば!!綱手のばぁちゃん!!きっとみんな偽物もってくるってば。偽物だって断って、きっと大金使って作ったものだけもらえれば、俺ってば嫁に行かずにしゃっきんかえせるってば!!!シカマルにはばれてたけど・・・」
育ての親によく似て、なかなかがめついのは、御愛嬌です・・・

   続く

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