かぐや姫くん1

ここはとある里の奥山。
ここには、たいそうエロい自来也と、年齢にふさわしくなくたいそう美しい綱手という、ふたりの老夫婦がすんでいました。
「金がぁぁぁぁぁ!!」
「なんじゃ!!お主はまたギャンブルに手を出しおって!!ワシのイチャパラ印税がすっ飛んだどころか、赤字じゃないか!!」
ふたりは、大層仲良く、つつましく本を書いたり、新薬を開発したりを生業に生活していました。
「・・・お前との子がなくてよかった・・・生活できん。」
「フン。お前の子を産むくらいなら、今すぐ死んでやる。」
「お前のムチムチの体は興味あるが、お主をどうこうしようと思うだけで萎える・・・」
「フン!!こっちだッて、お前にどうこうされるって考えるだけで吐き気がしてくる!!」
このように、この老夫婦は子を望んでいましたが、子宝に恵まれず、二人で山奥に生活していました。
そんなある日、自来也は遊郭に遊びに出かけました。その帰りの事です。なんと、山道の途中の竹の根本が光っているではありませんか。自来也はその木を切りました。
「ふぅ・・・こんなめずらしい竹なら綱手の借金もかえせるってもんだ・・・」
そっと、光っている部分を切りっとってみれば、
「うぅ・・・あぶないってば。俺ってば真っ二つになるところだったってばよ・・・」
なんとも怒った顔もかわいい、小さな子がでてきました。
「なんと!!竹から子が・・・お主、おなごか?」
「違うってば!!俺ってば男だってばよ!!でも、こっちの方が派手でかわいいからこれきてるんだってば。」
ちょっと間違っちゃってる天然ちゃんとおぼしき竹の中の子は、自来也が持っている竹からヨジヨジと自力で這い出る。
すると、ぐんぐんと大きくなり、さきほどまで竹に入っていた小ささが嘘のように、身長が150センチくらいまで伸びた。
「俺ってばナルトだってばよ!!」
そういったナルトの姿は本当にかわいらしい女の子で、自来也はそっと着物の袂をのぞき見る。
「男だっていってんだろ!エロ仙人!!」
結局、袂からみえるわけもなく、尻だったり胸だったりを触った結果、ナルトが怒ってしまい、自来也は謝り倒すしかなくなった・・・
「ナルトや。」
「なんだってば?」
「行く場所はあるんか?」
「ないってば・・・」
しょぼんとした姿はなんとも儚げで、愁いを帯びた美しさを持っている。
「・・・うちにくるか?」
そういった自来也は、そっとナルトの手を引いて、有無を言わさず家に連れ帰る。
「綱手や。こいつを山で拾ったんじゃが、育てていいか?」
「バカか!!借金まみれなんだよ!!」
綱手は、拾われてきたのであろうナルトの高価そうな着物をはぎ取り、玄関に付き返す。
「着物は欲しいが、食いぶちはいらん!!」
わけのわからないナルトに、自来也はそのばにあったおにぎりを渡して、縁側に案内して座らせる。
ナルトがおにぎりに夢中なすきに綱手を引き寄せる
「よく考えよ。あれだけの器量じゃ。縁側に座らせておけば、貴族から求婚でもなんでも来邦題じゃ!!求婚の際に送ってくる品々は・・・
「高級品か!!」
「そうじゃ!!」
二人のドス黒い考えなど知る由もなく、ナルトはめでたく自来也、綱手の両人に育てられることとなった・・・

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