お買いものデート

みなさんこんにちは!!はたけカカシです。今日はナルトも俺も休日!!俺の日ひそかな夢である。お買いものデートを結構すべく、俺は朝から張り切っております!!!!


現在はナルトが俺の家に来た記念に家具を買いに街に繰り出している。これから、家具やで諸々の家具、花やで観葉植物、寝具やで枕とか買おう・・・おそろいのパジャマも必要かな?
グフフフフフフフ・・・休日デート!!お買い物デート!!
あぁ・・・ナルト可愛い・・・街中を歩くナルトは普段のドベでうるさいナルトになっている。今までどうして気付かなかったのだろう・・・ナルトはこんなにうるさくちょろちょろしているが、実際にはものすごい周囲の様子に目を配り、一瞬目を離したすきに危険と判断できるものを排除している。釣っかっかりそうな石を道の端に蹴ったり、自分を狙っている里の大人の石を絶妙なタイミングで自分からあたりに行っている。きっと、本当のドベであれば当たりどころが悪いことだってあるだろうが、ナルトは必ず目立つが決して酷くならない場所に石を当てている。そうすることで、里の大人は第2の攻撃をしてくることはない。きっとナルトが本気を出せば、その石をそのまま投げてきた奴に返すことだって手をあげるより簡単に行うだろう・・・こうしてまざまざと自分の甘さを見せつけられると、俺ってホントに馬鹿だったって思うよね・・・


さて、なんだかナルトがキョロキョロしてる?
・・・あぁ、自分といることによって俺への攻撃が来ないか窺ってるのかな?でも、俺がナルトの監視役であり、担当上忍なのは周知の事実だし、そのことに関して攻撃してくる輩はいないだろうけどねぇ・・・ま、攻撃してきたら完膚なきまでに叩き潰すけどね!!

「ナルト〜?この家具屋さん見ようか?」
ナルトの家が焼かれたのはみんな知っているし、この家具屋奈良木製の家具もいっぱいある。きっとナルトが気にいる商品があるだろう。
『カカシ・・・マズイ。死の森の境界に俺が張った結界が切れた。他里の忍の侵入かもしれない。』
俺の耳には暗部の一部しか扱うことのできない特殊音波の会話が響く。ナルトの声で・・・ナルトはこんなのも操れるんだ・・・
「カカシ先生!!それは後で!!俺ってばおなかすいた〜」
水面下での会話を誤魔化すように、ナルトが明るく言うものだから、俺はその言葉に付き合って、一楽に行くふりをして裏道に入った。
「変化」
ナルトは変化の術を用いて自分がナルトであることを隠し、素早く屋根を伝う。俺はそれにくっついて走りながら、タイトな暗部服からシルエットの見えるナルトのプリティなお尻に思いを馳せつつ、敵が他里の忍出ない事を祈るばかりである。
「・・・こんな時に敵なんて来たら、俺とナルトのラブタイムが・・・」
小さくささやく俺の声に反応こそしなかったけど、ナルトはなんだかちょっと耳が赤くなっているようで、走るスピードがちょっとゆるんだ・・・か〜わいい!!!!


現場に到着してみれば、結界は跡形もなく消滅し、結界元となっていた呪符やクナイも壊されていた。ほのかに残るチャクラは感じたことのないチャクラ。チャクラは指紋や声紋と同じで、一人一人異なる故に、一度接触すればきっとわかるはずなのである。
俺もナルトもわからないチャクラとなれば、きっと他里の忍であろう。
俺はちょっと肩をすくめつつ、火影邸へ向かうナルトの後を追った・・・
休日なのに・・・
休日なのに・・・
休日なのに〜!!!!!!!!!!


結局、犯人はわからず、明日以降は警戒強化と、里内徹底調査を行う運びとなり、火影の執務室に缶詰であった俺とナルトが解放されたのは、夕暮れッてよりも夜だった・・・
「カカシせんせ〜・・・俺ってば眠い・・・」
いくら特別暗部とは言えお子様なナルトは、結局俺の隣で眠そうにフラフラ歩いてたから、おんぶした。役得なんだろうけど、ちょっといただけない。俺、ナルトとたくさん話したかったし、買い物もしたかったのに・・・寝ちゃったらもう帰るしかないじゃん・・・


・・・俺のお買いものデートの夢はどうなるんだ!!!!

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