始まりは計画的に

俺の名前は「はたけカカシ」言わずと知れた里の絶対エース。野球で言うならエースで4番。現在は里の未来を担う下忍の指導に当たってる。里の期待の星である「うちはサスケ」一般家庭から忍の道に入るという離れ技をした今回の下忍試験一の秀才「はるのサクラ」そして、里の忌み子であり、落ちこぼれの「うずまきナルト」この三人の先生である俺なんだけど、正直、つい最近まで、ナルトのことが大嫌いだった・・・なんにもできないくせに粋がって、秀才二人の邪魔しかできないくせに出しゃばってるくずだと思ってたし、俺としては使えない奴は大っきらいなんだよね。
でも、ちょっと色々あってナルトの本来の実力を知ってみたら、俺より数段上だし、何より真剣な顔のナルトはきれいだった。今までいろんな女を見たし、色専門の忍や、一般人、果ては里一番の太夫と名高い花魁も、ナルトの愁いを帯びた顔には勝てなかった。

そんなこんなで、ナルトの秘密を知った俺は、どうしてもナルトを手に入れたかったから、家を焼いちゃった

「カカシ先生。今日からしばらくお世話になるってばよ・・・」
家を焼かれて、ものすごい慌ててとり乱してたナルトをうまく誘導して、俺の家に泊めることに成功!!もう逃さないけど・・・
とりあえず、監視してる時のナルトの家がたしか全部木製の家具だったよな・・・観葉植物もあったし・・・明日買いに行こう。
「カカシ先生?俺ってば一部屋借りられれば充分だってばよ?なるべく早く出られるように火影様にも暗部用の下宿所を借りられるようにお願いしてあるってば」
遠慮がちに言ったナルトの言葉に衝撃を受けて、影分身を外に放った。
とにかく火影様にナルトの下宿先の斡旋をやめさせねば!!!!
・・・もしかして、ナルトは俺と恋人になったって事を認識してないのかも・・・
俺、告白したし、(脅して)了解してもらったのかと思ってたけど、変なとこで鈍感だし、きっとこれまでまったくこういう経験ないだろうし、ちょっとためしてみよう。

「下宿先はここで十分でしょ?お互いに忙しいから一緒に住まないと会えないし?」
ナルトの顔になんか???ってなってるのが見える。忍としての実力あるのにどうしてこんない表情豊かなままいられるんだろう。
「会う必要があるってば?任務で一緒になるってばよ?」
完全に恋人認識してないね。ま、これからでしょ!!
「任務は恋人時間に入りません!!」
ナルトの顔が驚いてることがわるかりな顔になって真っ赤になる。かわいいねぇ・・・
「カカシ先生・・俺達ってすでに付き合ってるの?」
すでにってついてるってことは、行く行くは付き合うことになってるのはわかってたのかな。ま、草むらで押し倒されてるのに、今現在なんにも関係がないって思ってるナルトに俺は感動を覚えるけどね。普通の女だったらあんな事あったら確実に迫ってくるのに。。。でも、ちょっとその鈍感さにむかっとしたから、いじめちゃお。
「ん?みんなに正体バラしたいって?」
そんな気ないよ。ここは腐っても忍の隠れ里。どんな危険因子でも力があり、利用できるものであれば身内に引き入れる。きっとバレればナルトの即暗部行き。そこで鍛錬を積まされて、俺の手の届かない存在になっちゃうし。
「・・・付き合ってます!!」
でも、真っ赤になって言ってくれるナルトがかわいいから、しばらくは意地悪したままにしよう。
ニコニコわらいながら堂々と脅してる俺にナルトが真っ赤になりながら、伏し目がちに笑ってくれた。
今まではドベで使えない奴フィルターで見てたから気付かなかったけど、ナルトは本当に可愛くてキレイで、離したくない。
今日からずっと一緒にいようね。




おまけ
「火影様。お願いがあります。」
突然窓から侵入してきたカカシに驚いたそぶりもなく、火影が振り返る。
「どうした?あぁ、ナルトの家が焼かれてのう。良い機会じゃ。ナルトを暗部見習いのしようと思っておったんじゃ。明日からナルトを暗部の特別住居へ入れる。」
カカシがナルトを毛嫌いしているのを薄々気づいていた火影は、本格的にナルトを暗部に入隊させるべく、手を打っていたところなのである。
「俺、ナルトの本来の力を見ました。ナルトを俺にください!!」
実力主義で、基本的には強い相手以外目に入っていないカカシの性格を熟知していると自負している火影ですら予測できなかったカカシの言動に、今度はポカンと口をあけている。
「ナルトは今日から俺の家に住みます!!!ナルトを俺から引き離したら、ナルト連れて里抜けしますからね?」
笑顔で脅すカカシに火影はうなずくしかできなかった。
この日から、火影は別の意味で危険にさらされているナルト救出の計画を練るのであった。(時すでに遅しだけど・・・)


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