幸せな結末!!

俺は「はたけカカシ」木の葉隠れの里一番の忍。だ〜れも俺を倒せない・・・
俺は強い人が好き。俺の師匠だった人は、本当に強かった。憧れだったんだけど、そんな人でも九尾の前には相討ちだった。そして、その人の息子で、腹に化け物飼ってる化け物が、最近の俺の任務対象。
まったくもって馬鹿で、使えない。
俺の見ている班は、名門「うちは」の末子であるサスケ。一般家庭から忍になった超秀才「サクラ」。そして、化け物で使えない「ナルト」
俺は強い人も好きだし、将来優秀になりそうな奴も好き。
でも、馬鹿で使えない化け物は大っ嫌い。


「か〜か〜し〜先生!!!」
今日も無意味に俺に張り付いてくる化け物に聞こえるか聞こえないかの声でささやく。「触るな化け物」
おそらくきこえていないんだろうな・・・そもそも上忍の特殊音声を聞きとれるほどの耳がこんな化け物についてなんているわけないか・・・
「もう!!ナルト!カカシ先生に抱きついてないで!!今日の任務の内容聞かなきゃ」
あぁ・・・サクラありがと。本気で殺しちゃうところだった・・・
「さて、今日はきのこ取りで〜す。」
なんて明るい声を出しながら、これから化け物に割り振る場所を考えればなんだか気だるい任務もちょっと楽しい。


なんにもとれない区画を割り振って、様子を見に行く。
「・・・またかぁ」
へぇ・・・化け物の分際で気付いてたんだ。俺はさっさと化け物のそばに降りる。
「毎日、毎日へばりついてくるから、てっきり聞こえてないのかと思った・・・お前見てるとさ〜・・・殺したいほど憎いのに、大切な師匠との約束守らなきゃいけないから、ちょっと葛藤とかあって、ずっとイライラしてたんだけど、もう決めた・・・ちょっとさぁ、死んでみて?」
俺はもうこんな茶番には疲れてたし、ここならだれにも気付かれずに殺せるし、なにより死亡理由がいっぱいある。転落、クマに襲われる。毒キノコを食べる。・・・最悪の場合は自殺でいっか。。。
渾身の力でクナイを投げる。
俺の投げたクナイがナルトの額にクリーンヒット・・・ように残像が残る。
「ん?お前によけられるような斬撃じゃないよ?」
俺の心拍数が跳ね上がる。よけられる軌道でなんて投げていない。万が一よけられたとして、瞬時に移動する能力が俺のそれより格段に上だった・・・
「・・・カカシ先生・・・俺ってばずっとずっと、殺される寸前まで追い詰められることがたくさんあったんだってば・・・そんで、ちょっとずつ強くなったんだってば・・・
火影のじっちゃんが俺にいろいろ教えてくれて、今はカカシ先生の監視任務のために、ここに配属されたんだってば・・・」
俺が監視してると思ってたのに、監視されていた?視線なんて感じなかった。俺が監視していたのが本体として、影分身しているチャクラを感じられなかった。
こいつは何者なんだ・・・
「はたけカカシさん。あなたは里の秘法であり、血系限界の車輪眼を持つ里の誉れ。
そして、私の担監視任務をこなす日々の中で、少々チャクラの乱れを感じる部分が多く、精神に異常を来たしては困りますので、火影より監視任務を任されておりました。特別暗部のうずまきナルトと申します。
これよりあなたの記憶の操作を行います。抵抗する場合は容赦なく拘束いたしますので・・・」
なんだこの威圧感。特別暗部?噂でしか聞いたことのない火影直属の忍集団・・・本来ならば絶対の隠密活動だったはず・・・この記憶を消されるのか。おそらく俺の精神を不安定にしているミナト先生とナルトとのつながりに関する記憶も消されるのかな・・・ま、とりあえず、相手の腕をためしましょ。
『シュッ』
今度は術式をかいている背後からクナイを投げる。
一瞬の態勢変化によって、簡単にクナイを止められてあまつさえ投げ返された。
『チチチチチチチチチチ・・・』
渾身の雷切りをかましてみても、一瞬のうちに背後に回られて拘束された。
・・・ヤバい・・・惚れた。かっこいい・・・よくよくみたら可愛いかおしてるよなぁ。しかも強いし。
「好きです!!付き合って下さい!!」
好きとわかったら速攻告白!!相手に考える隙を与えずにしゃべり続ける。
「俺と付き合ってよ!!俺って強いし、かっこいいでしょ?俺がかなわないって思うの、これで二人目!!一人は妻子持ちだったし、もう死んじゃってるし・・・ナルトのお父さんなんだけどね!!ナルトは俺にあんなにラブビーム向けてたんだし、フリーだよね!!じゃあ、もう付き合うしかないでしょ!!ま、俺はお金も地位もあるし、ナルトのためだったら暗部に返り咲いてもいいなぁ・・・ね?付き合おう?」
ナルトの顔が真っ青になっていく・・・かわいい!!とにかくモノにしよう。なんとしても・・・あれ?なんか逃げようとしてる?
「ナ〜ル〜ト〜・・・もし逃げたら里中にお前の正体ばらすよ?特別暗部って絶対バレちゃいけないでしょ?」
なんて笑顔で脅せば、固まった。そのかたくなに認めようとしない強い意志も素敵!!やっぱりナルトは意外性NO,1だね。そんな乱れたチャクラで俺から逃げようなんて・・・ニヤニヤしちゃうじゃん。


無理やり恋人つなぎで手をつないで、
「ちなみに俺、強い人を組み敷くのが大好きだから!!」
そんな言葉と共に、茂みに連れ込む・・・サスケとサクラは来ないであろうこの区画なら既成事実もお手のモノ!!イケるところまでいっちゃおう!!相手に考えさせる隙をあたえるな!!


あぁ・・・理想の恋人を手に入れて、あまつさえその恋人が下忍の部下・・・これで家も一緒にしちゃったら四六時中一緒にいられる。今日は帰ったらナルトの家を燃やそう!!これで完璧に逃げられない!!
あぁ・・・俺幸せ・・・

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