カカシの愛しの奥様の

ハァイ!!俺の名前ははたけカカシ。世界で最も幸せな忍ですっ!!
なんで幸せかって?
そりゃもちろん。世界で一番きれいでかわいい奥様をもらってるから・・・
でもそれは奥様には内緒なんです・・・
なんでかって?
そんなこと思ってるって知れたらブチのめされちゃう・・・
アハハハ・・・
うちの奥様は木の葉史上最強の忍で、まさかの暗部総隊長にして俺の監視をしてる人。もともと俺はなんにもしらなくて、奥様がただのダメ下忍だとおもってたんだよねぇ・・・そんで、ウザイとおもったから事故に見せかけて殺そうと思ったらじつは凄腕の暗部でさぁ・・・
あるじゃん?
ぎりぎりの殺しあいで芽生える愛情!!!!
めばえちゃったんだよ!!!
そりゃもうすっごい勢いで芽生えから開花しちゃってさぁ・・・
で、今は幸せに一緒に暮らしてるんだぁ!!!
でも、そんな俺にも悩みがあるんだ・・・
この目の前にある鉢植え。
ただの鉢植えじゃないんだよぉ!!!
俺の愛しの奥様が育ててるその名も「ウッキー君3」俺の忍犬が戯れちゃったんだよねぇ。
それも、とんでもなく結構な勢いで・・・
俺がそっち方面にボールを投げたのがいけなかったのはわかる!
でもさ!!!
サボテンに突っ込んでいくとは思わないじゃない?
さぁ・・・テンゾウを呼ぶにもあいつは里外任務。
しかも、暗部総隊長管理下のテンゾウを呼んだら証拠が残っちゃうし、聡いナルトのことだからきっと呼んでしまえばバレちゃうだろうし・・・
ううん・・・



『ガチャ』
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
帰ってきたぁぁぁぁぁ・・・
もう、自害するしかないかなぁ・・・
「ただい・・・ま・・・ウッキーくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんん!!!!!!!!!!!!!!!!!」
絶叫。
あぁ、俺愛する人に殺されるなら本望だ。
「カカシィ・・・ぬぁにがあったぁ!!??」
もう目が・・・眼力だけで俺は死にそうだよ。
光ってるよ・・・
あぁぁぁぁ・・・
・・・
・・・



「口寄せ」
『ポン』



「ナルト。すまんな。ワシの仲間がはしゃいでぶつかってしまったんじゃよ。すまんのう?こいつもこうしてしょぼくれておる故、許してやってくれ」
「ワゥウワゥゥ・・・」
そりゃもうへこみ過ぎて耳が垂れさがってる忍犬とパックンに頭を下げられて、ナルトの目が優しくなる。
「なんだ。そうだったのか・・・大丈夫!!こいつは強いし、そろそろ植え替えの時期だったからちょうどいいよっ!!」
優しく忍犬の頭をなでるナルトの後ろ姿に俺、感激!!!

「カカシィ!!お前は本当にやさしいんだな!!」
なぜか、突然ナルトに抱きつかれる俺・・・なんで!?普段は絶対してくれないのに?
「さっきすっげぇ間があったから、なんで理由を言わないんだろうってキレそうになったんだ!!カカシは忍犬かばってたんだな?でもちゃんと本人たちに謝らせるなんて!!さすがは俺の選んだパートナーだ!!!」
・・・
・・・
・・・
ナルトって、変なところで純粋なんだなぁ。俺の投げたボールが原因なのになぁ。でも、ナルトがそう思ってくれたならそれでいっか!!抱きしめられてほめられるなんて幸せだぁ・・・何事も正直に話すときっとナルトはわかってくれるんだな。
さすがは俺の愛しの奥様。
この人にはなにがあっても正直に言おう。
きっと真摯にあやまればナルトは許してくれるよ!!




でも、今回の事はこのままでいっか!!!
ナルトの顔が俺の背中にまわってることをいいことに思いっきりVサインしちゃうもんねぇ・・・





抱きしめたカカシの背中側では、ナルトがわっるい笑顔をしてVサインしている事に、カカシは全く気付いていない・・・


   FIN

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