カカシの失態の後始末

「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・すいませんでした!!!!!」
なんで土下座なんてしてるかって?
そりゃ簡単ですよ・・・俺が避けちゃった術って、実はすっごい禁術でさぁ・・・俺、ナルトに術かけた奴に解呪の方法聞くのに拷問してたらさ・・・
折っちゃったんですよ指!!!!
そしたらなんと!!
ま、想像つくデショ?印組まないと消せないとかいわれちゃってさぁ・・・
でもでもでもでも!!
ナルトのこと「キレイ」とか「ウマそう」とかいうんだよ!?
そりゃさ、ホントのことだけど・・・でも!俺以外がそんなこというなんて!!


「で?カカシさんよぉ・・・このウサギさんの耳はドウシテくれるんだい?お前がかわりに生やしてくれるのかな?それとも、代わりにお前の耳を切り取ってお前の頭に生やしてみるかい?」
・・・土下座もするでしょ?
木の葉最強暗部であり、最愛の恋人にこんな風に怒られたら・・・っていうかキレられたらさっ。
ちなみにいうと、俺の恋人の頭に生えてる耳がものっすごいプルプルしててすっごいかわいい!!!
でも
「で、お前はきっと指の治癒なんてあっという間にやって、吐かせた解呪の方法にのっとって俺を安全かつ迅速に元に戻して、ついでに俺がこんな状態でまったく仕事ができなかった分、たまってる仕事を片付けてくれるんだよなぁ?ついでに、下忍任務も俺の代わりにいってくれるよな?一日や二日の影分身なんてなんてことないよな?」
・・・そりゃね?
普段ならなんなくこなしますよ?俺だって上忍ですから・・・でも!
昼は下忍の指導+ナルトに化ける。夜はナルトのたまった仕事を片付ける+自分の仕事も片付ける・・・こんなこと一日だってハードだよ!!
でも・・・これ以上ナルトの機嫌を損ねたらどうなる事か・・・
「あ〜・・・こんなことならテンゾウとでも組めばよかったかなぁ?それとも、最近新進気鋭の新人のほうがよっぽどよかったかな・・・あ〜・・・今からでもコンビかえようかなぁ・・・暗部総隊長命令で」
にっこりほほ笑む顔が怖い・・・
「全力で解呪に挑みつつ、謹んで総隊長の代役を務めさせていただきます!!!」
もうここから最新鋭の治療と俺の瞳術でなんとかかんとか約3週間で敵忍に術を解かせるまで、不眠不休でした・・・もう、二度と失敗はしない・・・



  FIN


「ふぅ・・・これでちょっとは懲りたかな?」
『ポン』
「耳なんて、俺の力をもってすれば簡単に消せることくらい、冷静になれば気づかなか?やっぱりカカシは天然なのか!?」
ひとり、悩むナルトなのでした・・・


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