守らせてよ

おひさしぶりです・・・ナルトです・・・
今日は凹む出来事です・・・なにかって?
カカシと任務なんだよ!!なんで暗部隊長がエリートとはいえ一介の上忍師と任務・・・かなしくなる・・・
とはいえ、今回は新人暗部のきなみ連れての大掛かりな殲滅作戦だし、変態でも車輪眼があるのは大変にうれしい・・・


・・・

・・・
・・・


・・・・・・・・もう駄目だ・・・
任務の集合時間からすでに30分・・・もう待てないな。さっきから俺の隣を暗部連中がさっさと抜けていく。もう行動に移す時間だ。
あいつなんていなくても、なんてことない。
新米暗部が下手なことやった時のフォロー要員だし・・・





お久しぶりです。カカシです。
俺は今日は最高にイイキブン!!なんでかって?
今日はナルトと任務なんだよぉぉぉ!なんていうの?
背中を預けあう関係?サイコウじゃん!!
・・・っ!ヤバッ!集合時間30分過ぎてんじゃん・・・
おこられるんだろうなぁ。でも、行かないと二度と一緒に任務なんてついてもらえなさそう・・・
俺はさっさと瞬身で移動する。

ナルトが月明かりを背負って、里門の上に立っている。その両サイドを颯爽と駆け抜ける暗部達。
ナルトは仮面も、変化もしていない。それでも誰も気づかない・・・ナルトの気配は里の空気そのものだから。ナルトがその場にいるんじゃなくて、ただ当然のようにある存在になる。
気配を断つというか、気配を周囲に完全に同化させてしまうんだ。
さすが、化ける代表の狐を身に宿すだけはあるよね。
あらら。こっち見て睨んでる。早めにいかなくちゃねぇ。
ま、怒られてもなんとかなるデショ。



「カカシ・・・お前もういらない。」
その一言のもとに、ナルトが移動を開始したんだけど、本気になったナルトって早くてさ・俺、ついて行くのやっとなんだよねぇ。目的地に着くとハァハァしちゃう・・・ヘンな意味じゃなくね?
「カカシ。ここだ。数は300。ほとんどが上忍か暗部だが、追い忍が数名とらわれている。雑魚だが、烏合の衆にしちゃ連携ができてる・・・」
ナルトが真剣に俺に説明してくれるんだけどさぁ・・・もうその真剣な瞳にハァハァしちゃう!!これは不純な意味ね。
「行くぞ」
一言のもとに、周囲の空気が変わる。
肌がきれそうなほどの鋭利で圧倒的な殺気を放ちつつ、ナルトが先陣を切る。
本来なら隠密作戦が常の殲滅作戦に、明らかな殺気を放つナルト。
きっと、新人暗部達の仕事をさせやすいようにしてるんだね・・・さっすが俺のナルト。やさしいんだから。
じゃ、俺はナルトの背中を守りましょ。
きっと必要ないっていうんだろうけどさ。
守らせてね?


「カカシィ!!戦闘中にケツなでんな!!気が散る!去れ変態!!!」
・・・ちょ〜っと魅力的なモノに触っただけで、守っているはずの背面からクナイが飛んできた・・・


FIN


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