リビング戦争

サクラの舞い散る季節です・・・
困ったことに、この時期は何かと忙しい・・・色々異動の辞令が出たり、任務地から帰ってきた面々の新しい門出だったり、上忍師の俺としても、なにかと忙しい季節・・・
一般的には下忍のナルトはそんなにいそがしくないはずなのに、実は暗部のナルトは今、すっごいくるしんでます・・・
「な・・・ナルト?少し休んだら?」
もうさっきから一枚の紙を睨んでずっと動かない。
俺がどんなに声をかけても、どんなにおいしそうなにおいを醸し出しても反応なし・・・
「なにやってんの?」
「暗部の編成」
「普段はそんなに悩まないのに?」
「今年入ってきた暗部が多すぎる。それに、今ある任務が単独ばっかりで、暗部の初仕事に単独はちょっとな・・・」
なんとも妖艶なナルトの首筋に、かぶりつきたいのを必死で我慢して、俺は邪魔しないように外にでようかなって思ったんだけど、ナルトッて真剣になるとなんでも忘れちゃうから、そこらへんの管理はしてあげないとなぁ・・・やっぱり家にいよう。
でも、よくよくかんがえるとすごいよなぁ・・・あのナルトが俺よりずっと実力で上にいるなんて・・・これでも俺は超一流のエリート忍者のはずなのに、ホントにまだまだ世界には上がいるんだよなぁ・・・
あの年で暗部を取りまとめる隊長にしゅうにんして、しかも、よく知らないけど、結構上のランクにいるみたいだし。
そのぶん、里にいるからおれとしては嬉しいきぶんだけど・・・
『ガラガラ・・・』
ドアが開いたと同時になにかの倒れる音・・・
「ナルト!!大丈夫!?」
そういって俺が部屋に入ったら、明らかにしびれた足を持て余す情けないナルトの姿が・・・
「さわっていい?」
もう、こういうのって俺さわらないと気が済まないって言うか、もうさわるしかないよね?ナルトが自由にならない足を庇いつつも俺との一定の距離を保つために後ずさる・・・
「く・・・くんなぁ!!」
「触った方が治り早いんだよ?」
「自分でやる!!」
「そんな遠慮しないでぇ?」
フフフ・・・楽しい・・・ジリジリ詰め寄る俺に、ナルトは壁際追いこまれる。追いこんでるの俺だけど・・・
「さ、ナァルト?」
そういってフェイントかけつつ、ナルトのしびれてる方の足を触る


「ぎゃーーーーーー!!!!!!」
叫び声と共に、俺は吹っ飛ばされて壁に頭ぶつけてきぜつしちゃいました・・・
起きた時のナルトの機嫌の悪さに、もう二度とやらないと誓いました・・・
ナルト!!機嫌直して!!


その数時間後、一楽に連れて行くことで一件落着しました・・・
   FIN

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