ヴァレンタイン!!!戦争

こんにちは!!みんなのアイドル心の恋人☆はたけカカシデッス!!
でも、こまったことに、俺の恋人はナルトなんだよぉ!!!!!みんなゴメンネ☆
ここで、俺は非常に困っています。
普段は俺がめっちゃ追い掛けてる感満々だし、ぶっちゃけ俺よりナルトの方が稼いでるし、甲斐性あるし・・・強い・・・いや!!俺だって頑張ってるよ!?でもさぁ!!愛されてる自信がなぁい・・・アハハ・・・言ってって悲しくなってきた・・・
でもさぁ、今日はバレンタインなワケですよ・・・たぶん・・・俺って、本命からチョコもらえない気がするんだよねぇ・・・
でもさぁ、困ったことに俺って普段は俺が料理して洗濯して、休みの日にはナルトの御世話をするんだけどさぁ・・・完全に彼女じゃん!!俺からナルトに送るべき?でもさぁ、俺・・・ニャンニャンしてる時は肉体的には喰われる方だけど、精神的にはおいしく喰っちゃってるよ?俺って、カップルの男じゃないのかなぁ・・・困ったことに、なんとも不安なんだよ俺!!!
みんな〜!!俺、今年はみんなからのチョコよりも、たった一人の本命チョコが欲しいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だってヴァレンタイン(下唇かみしめて発音してください)だもん!!!!!!!!!!!!!!!



みなさんこんにちは・・・うずまきナルトです。
俺は困っています。俺の・・・恋人・・・の変態が、2〜3日前からとてつもない視線で見てくるんです・・・俺にどうしろと・・・あんな女ひしめくバレンタイン特集な売り場に行けと?むしろ、作れと?・・・もう何ともしがたんだよ・・・二人で過ごそうとか考えて、火影のじっちゃんをオド・・・説得してせっかく得た14日の休暇っすよ。そりゃ・・・ちょっとは興味があるし、そこらへんの野郎どもよりは・・・その・・・好き・・・・だよ?でもさぁ・・・あいつみたいに森羅万象なぎ倒して好きになれるほど、ふりきれてねぇっつうか、愛されてる自信はあるけど、愛してる自信・・・・なくはないんだけど・・・チョコなんてあげちゃったら、俺がカカシの女って認めた事になるんだ・・・俺はまだ認めたくねぇ!!
普段なら・・・頑張れば・・・いや。相当の根性見せれば、プレゼントしてやらなくもないんだけど・・・バレンタインにプレゼントとか・・・俺が女みたいじゃん!!
そりゃ・・・突っ込まれる側だから、認めなくちゃいけないのは薄々気づいてる。でもさ、そういうの認められるほど、俺、大人じゃないし、俺より弱くて、俺より稼ぎの少ない、あんな変態のツレになっちまうのか俺!!!



夜。
俺は、ガンバった。暗部編成任務をさっさと作って、提出するついでに・・・と、いうか、そっちが本命で、おいろけの術を駆使し、気合いで女の子がごった返すチョコレート売り場に行き、サクラちゃんに若干ばれそうになりつつ、ソッコー買い物を済ませて、さっさと帰宅!!!!
「カカシ〜!!」
俺の上機嫌の声に、カカシがなんともどんよりした空気をまとって出迎えてくれた。
「・・・おかえり・・・」
きっとこいつは俺からのチョコなんて、ないと思ってるんだろうなぁ・・・一日一緒にいて、さっさと暗部編成の書類を火影のじっちゃんに渡しにいってると思ってるだろうし・・・
「カカシ・・・ちょっとそこに座れ。頼みがあるんだ・・・」
いつも、暗部の任務でキツいのがあると、こうやってカカシを座らせてお願いするんだ。きっと、その感じでいるんだろうなぁ・・・
「・・・俺、いまならどんな敵でも倒せる・・・」
変に気合いの入っているカカシになんか笑える。
「はい」
下を向いているカカシに、さっさとチョコを差し出す。
「・・・」
「・・・?」
「・・・」
「・・・カカシ?」
まさにポカン。開けっぱなしの口と目。どうしたもんか・・・
「・・・これ・・・いらねぇのかよ」
つっけんどんだけど、俺の限界はここ。
「いるっ!!!いりますっ!!!」
カカシが突っ込んできた。今風にいうならウ〜ケ〜る〜!!ん?古いって?気にすんな!!
「ナルト!!俺にくれるの!?コレ!?くれるの?」
なんか、こんなに喜んでもらえるなら、悩んでもいっか・・・
「カカシ・・・嬉しい?」
「幸せ!!!!!!!!!」
なんか・・・うれしそうにしてるのがちょっとウレシイ・・・
「ねぇナルト!!一緒に食べよう?」
「・・・おぉ」



ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!ナルトからのチョコ!!チョコレート!!ちょっこれいとぉぉ!!むはははははははは!!!世界で一番幸せなのは俺だ!!
だってチョコだよ?ナルトからのチョコ・・・たとえば、里一個もらうより、イチャパラ最新刊もらうより・・・ずっとうれしい・・・
「カカシ・・・俺一個でいい。」
ナルトがなんかすっかりトロンとしてるよ・・・もしかして、ごちそうが俺を誘ってる?
そういえば、チョコレートの中に忍用の酒が入ってるねぇ・・・もしかして、ナルトは酒に弱い?
「カカシ〜・・・あつぅぅいぃぃ・・・」
ぐっはぁ!!そんなに薄着じゃ風邪ひいちゃう!!
温めなくちゃ!!
ベッドで・・・フハハハハハハハ・・・


すっかりバレンタインの夜も更け、気づけば日付は15日・・・ナルトがチョコを渡した時間は・・・
「俺がバレンタインにチョコをやるなんて、甘い事考えんなよ!!!」
という、寝てるカカシの寝顔に向けたナルトの一言と共に、知らない事にしておきましょう。

            FIN



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