ひろいもの6

朝、起きてみれば足元のモコモコクッションに眠るナルト・・・
かぁわいいんだコレが!!
もう鼻血モノだよねコレ。
このままじっくり見守っていたいのは山々なんだけど、そろそろ起きて朝食を作らないとねぇ。俺はそっと、ナルトを起こさないようにベッドの反対側から下りて、ゆっくり大周りで部屋の外に出る。
ナルトにわかるようにちょっと足音出してあげたら、うっすら目をあけて、また機能みたいにちょっと遠巻きに俺に付いてくる・・・かぁわいいっ!!
さぁ、朝食はなににしようかなぁ・・・ま、あさといえば鮭だよねぇ・・・。
キッチンで立って料理してる俺にかくれてるつもりのナルトがちょっとずつだけど近づいてきてる。ここで振り返ったらびっくりしちゃうかなぁ・・・?
「ワゥ・・・」
小さく鳴いて、俺の足元におすわりしてる・・・かわいいなぁ・・・
あれ・・・?
なんか、プルプルして俺の服の裾引っ張ってる?
なんだ?
とりあえずひっぱられる方向へいってみましょ・・・


あららら・・・
「ナルト〜ここには戻らないよぉ?」
地下牢に戻ってきちゃってるナルトが俺の足元にお座りしてるからナデナデしながら諭してあげたんだけど、なんかプルプルしてる・・・っていうか、なんかクルクルうろうろしだしちゃったんだけど、どうしたんだろ?
とりあえず、なんか変だし、地下牢開けてあげましょう・・・
『がちゃ』
あいた瞬間に駆け込んで入って行ったのは、牢の一角にある仕切られた場所。
あぁ、おトイレしたかったのね・・・ごめんねナルト。
出てきたナルトにめっちゃ謝る俺。
「気づかなくてごめんねぇ」
とにかく撫でてみたら、なんかちょっとずつだけど警戒心は薄れてきたみたい。
「くぅん」
今度はキッチンに引っ張られる俺。なんだろうねぇ・・・
「わぅ」
きのう夕食を食べた場所にお座りするナルトってことはきっとご飯食べたいのかな?
「いまごはんつくるねぇ。ナルトはおなかすいてのかなぁ?ごはん〜?」
もはや独り言のようだと我ながらさみしくなってたら
「ごぁん」
ん?なんか鳴いた・・・っていうか、ナルトが喋った!!!!
「ごはん食べたいの?」
「ごゎん・・・」
確実にごはんって言ってるよねコレ。
きっとわが子が初めての言葉を喋るとこういう感動をおぼえるんだろうなぁ・・・感動した!!!
もう朝ごはんに鮭のほかに卵焼きもつけちゃう!!!



昨日と同じ位置に皿を置いてあげて、昨日より俺が近くに座ってご飯を食べる。
ちょっとずつちょっとずつやっていこうね?
今日はごはんが言えたから、明日は何がいえるかな?
もしかしたら俺の名前を呼ぶ日が来るのもそう遠くないのかな・・・
ゆっくりゆっくり一緒に歩こうね?


こうして、俺とナルトの共同生活がはじまった・・・




*******おわり******
中途半端ですいません!!!
書きたいもの詰め込むだけつめこんでおわりにしてみました!!
なんで「ひろいもの」っというタイトルかといいますと、人生の中での出会いを「ひろいもの」と表現している小説に感化されたからです笑

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