ひろいもの5

なんともがっついた食事が終わったら、ナルトは四足でテコテコ歩いて元の地下牢に入って行った。たぶん今のところはそこが一番おちつくんだろうし、周囲の状況が一気に変わったうえに住まいを失ったらそりゃあせるだろうし、今日はこのままそこに入れてあげる。
できれば俺が抱っこして寝たかったなぁ・・・
・・・
・・・
・・・
あれ?
なんか、ナルトが出てきた・・・。こっちの視線に気づいてまた入って行った・・・。
ま、見てないフリしてあげましょ?
「パックン。そろそろ寝ようか?」
パックンに気づいてないフリを合わせてもらって、さっさと寝室に上がる。
たぶん、パックンがいることの安心感もあるんだろうけど、バレバレなのに気づかれないようについてくる。
可愛いけど、どうしたんだろう?
とりあえず寝室に入ってみれば、明らかに興味深々でこっちを見てるナルト・・・。
ん〜・・・ドアは閉めないでみようかな。
「ワシは寝る。また入り用な時はよべ」
そういって、パックンはその場でドロンといなくなった。
いきなりだったから驚くかと思いきや、さすがに大名屋敷にいただけあって、たぶん忍というものをよく見てるんだと思う。
さして驚くでもなく、まだこっちを見てる。
・・・モコモコクッションを俺のベッドからちょっと遠いところにおいて、暖房を効かせてベッドに入る。
さぁ、ナルト・・・
その興味を行動に移してみよう?
俺は敵じゃないよ?
お前の最強の助っ人だよ・・・
さぁ、お前はあの人の子だ。きっと好奇心旺盛でよく信じるイイ子なはずだよ。
ここまでとは言わないよ
ちょっとでもいい。
近くにおいで


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