ひろいもの2

目覚める前の大名を縛り上げて、吊るす。
もちろんしなない程度に・・・
起きる前に、各所に配置されていた忍連中も不意打ちで全員倒して、まとめて縛りあげる。もちろん、顔なんてみられてないよ。
ひとり、顔見られちゃったから殺しちゃったから、全部こいつになすりつけちゃおっ。



「あぁ・・・」
起きた大名は自分の状況に衝撃を受けたらしく、全く茫然自失といった体で俺を見つめてる。
「・・・あんたさぁ。俺の宝物になにしてくれてんの!?」
そういって、ナルトの入ってる地下牢を指指せば、大名が嗤う。
「アレは私が里の上層部から生かさず殺さずで飼っていろと申し遣った私の所有物だ!!!私がどうしようと勝手だ!!それに、私には火影様と上層部からの印が入った書簡もあるんだぞ!!お前になにができる!!」
怒鳴る大名がうるさくて、俺は持ってる自白剤を打ちこむ。
「書簡はどこにあるの?」
「うぅ・・・書斎の引き出しの裏に張り付けてある」
「じゃ、この屋敷の所有権はあんただよね?その書簡は?」
「書斎の金庫に」
「ふ〜ん・・じゃ、取りに行ってくる間、あんた幻術でも見ててよ」
俺は、適当に幻術かけて書斎の引き出しと、家の所有権を見つける。
そこには『ナルトをこの屋敷から一生出さない』的なことが書かれてて、俺的にはニヤついちゃう。この大名に預ける的な文章がないんだもん。
たぶん、遅かれ早かれこの大名は殺されて、この屋敷は上層部の誰かのモノになる予定だったんだとおもうんだよね。
だから、あえて名前を書かなかった・・・。でも、そこが裏目にでたねぇ!!!
俺はさっさと大名のところに戻って、屋敷の所有権を俺、はたけカカシに譲るっていう書簡を作る。さも、大名が作ったみたいにして、特徴的な字を似せて印と拇印まで押して。
そのあと、幻術でうなされている大名に忘却術をかける。

「だいじょうぶですか!!!」
さも、今まさに俺が大名を助け起こしたみたいな感じで顔をのぞきこめば、大名が茫然としている。だって今までの記憶がないんだもん。しょうがないよね?
「すいません・・・まさか身内に敵がいるとは・・・」
そういって、俺がぶった切った暗部を指させば、なんとなく脳内で勝手に色々と物語が構成されているらしく、俺がちょっと脚色してあげた
「・・・九尾の犠牲者の親族だっようです。気づいた時には味方は俺しか・・・。
暗部クラスの連中があの人数で襲撃してきては、おれとしても貴方を連れて逃げるしか・・・すいません。緊急事態だったんで、気絶している貴方をかついで運びました。
・・・敵の首領はこいつだったみたいで、コイツを切ったらあとは散って行きました。」
悔しそうに眉をしかめたら、大名が小さく「ありがとう」っと言って、また気をうしなった。



それから、しばらくはその事後処理をした。
しかし、里の極秘内密情報「ナルトの生存」がかかわることだけに、その処理は俺と火影様に任されて、情報の改ざんは容易だった。
そして、その期間の記憶のない大名からの証言取りなんて、もっと簡単だった。
俺が助けたと思ってるから、俺が運ぶ内容にそってはなしてくれるし、ついでにあの屋敷も自分でもういらないって言ったって俺が言ったら、さっさと別宅に引っ越してくれた。『アレのせいで襲われたから、こんな屋敷もアレもいらないから好きに使ってくれ』というお墨付きまでもらっちゃったよ・・・。
火影様に多少は非難されたケド、俺の宝モノを守れなかった人に文句いわれたくないよね・・・


さぁ!!
今日から大手を振って、俺の家!!
ナルトに会いに行こう!!

[ 64/95 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -