受難+気合い=ハッピー1

やられたよ・・・
やってくれたよ・・・
おもいっきり敵の術中にはまっちゃったよ・・・俺・・・
どうすんのコレ・・・これってなにかって?
犬!!!
銀色の犬になったのよ・・・俺・・・


ことの起こりは3日前・・・
「カカシ・・・あまりナルトの背後を付け回すな。ナルトとて忍。そんなに心配せんでもよかろう?」
火影様に呼び出された俺は、火影さまになぜか説教をくらった。
ま、俺が毎日毎晩ナルトを付け回し・・・いやいや。監視任務に徹してるから、(いろんな意味で)心配して下さったみたいで、俺としては迷惑だったんだけど、大丈夫って告げようとした瞬間・・・
「そうそう。ナルトにはほかにも監視者をつけようと思ってな。お前一人では大変であろう?」
ここで、俺の理性が途切れた
『バン!!』(机をたたく音)
「だめだ!!ナルトが家に帰って観葉植物にチューしてたり、料理は苦手なくせになにくれとチャレンジしてたり、俺がこっそり忍びこんで賞味期限切れの牛乳を新しいのに替えたことにも気付かずに一気飲みしたり、御風呂に入るといっつも鼻歌歌ったり、夜寝るときはいつも実はぬいぐるみ抱いて寝てたりするなんて、かわいいナルトをほかのだれにも見せない!!!!断固拒否!!!いづれは俺の御嫁さんダケド、今は大事に育てる時期なんだから、誰にもナルトは渡さない!!!」
言った後の後悔が半端無かったね・・・
でも、すっきりしたけど。
そのあとすぐに俺は拘束されて、火影選抜のナルト守護隊が結成されたワケ。
メンバーが里の精鋭ばっかりで、俺はなんなく拘束を逃れてナルトの家に来てみてビックリ。
俺がいっつもナルトを見てる定位置にはアスマ。
その定位置の木が見える位置に、サスケ、シカマル
ナルトの家には遊びに行ってる風でこっちにおもいっきり視線飛ばしてるイルカ先生とキバ・・・
ついでに、俺がいる場所の2メートル先にシノ・・・蟲動かして俺の居場所を探ってるな・・・アレは厄介だね。
(チョウジは夕食中)


なんとかその包囲網を(武力)突破して、ナルトの家の窓がよく見える位置に移動してみたら、なんとも恐ろしいことに、そこにはナニカの陣が描かれてて、屍のように転がる奴らの顔にうっすら笑顔がともった瞬間・・・
『ポン!!』
人科イヌ属はたけカカシ誕生・・・


そっから3日間。俺は逃げ惑った。
印が組めない俺は、俺を探すナルト守護隊連中をかいくぐって、なんとかやってる。
で、今ナルトの家の近く。
ここまで来るのは大変だったよ・・・
捕まらないために体を泥につけて毛を目立たない色にしてみたり、動物好きだったと思われるレディ達に御世話になってみたり・・・
んで、なんとかかんとかナルトの家の前なんだけど、またしてもピンチ。
目の前にシカマル。
影踏まれてる俺。
・・・




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