カカシちゃんの奮闘2

「ナル兄ちゃん!あぶないよぉ?」
『キィン!!!』
「カカシ!!ありがとぉ!あぁ・・・大きくなったねぇ・・・おっと!」
『ガキィン』
『ヒュン!』
「ナル兄ちゃんの手裏剣かっこいい!!」
「だろぉ?木の葉忍術専門店の最新モデルだってばよ?」
「僕も欲しいなぁ・・・ナル兄ちゃんとおそろい・・・」
『ズバッ!!』
「ぐはぁぁぁぁ!!!」
「うるさい。さっさと逝け(ナルトには聞こえない特殊音声)」
愛のハンターカカシです・・・。お気づきですか?俺はついに!!
ついに!!!!
ナルトと任務についています。
朝、里を出てからずっといっしょ!
ヤバいね!もう興奮しちゃって戦闘がちょっと雑になっちゃうね!
「カカシィ。もうちょっと切り口をきれいにしないと返り血がとんじゃうぞぉ?気持ち悪いだろ?」
そういって、ナルトが俺の顔をきれいに拭いてくれるから、多少の返り血は全然OK!
『ザシュ!』
「いいか?こうやって、こうだってば!!!」
もう!!
ナルトが俺の手取り足とり教えてくれちゃってるよ・・・。
「・・・お前ら、わかってるかもしんねぇが、ここは立派な戦場だ。今この瞬間にも前線にいるんだ俺らは!里の上忍の5割が駆り出される大戦場なんだよ!!」
・・・うるさいクマだなぁ。
「おいクマ。ナルトをちょっと連れ出せ。さっさと片付ける。(ナルトには聞こえない特殊音声)」
『ブス!!』
「ぐぉ!!!!」
「なにやってんだってば!!」
おもいっきりみられちゃったよ・・・クマに忍刀ぶっさしたところ・・・
「こらカカシ!!手近にいる人間で試しちゃだめだろぉ?いくら勉強熱心でもアスマだって痛いってばよ?」
・・・
・・・
・・・
・・・
あぁ・・・愛しいオバカさんでよかった・・・
「ごめんってば・・・ちょっと復習してたらアスマさんにあたっちゃたの・・・」
ま、かなり普通にぶっさしたけどね。
でも、ナルトがアスマを運んでくれて、この場を離れてくれたから、ちょっと本気だしちゃうよぉ!




「・・・あれ?カカシ・・・どうしてこんなに敵がへってるの?」
「あのね・・・雷が落ちたの。」
ナルト好みの舌っ足らず+うつむき。
今日も完ぺき!
「そっか。じゃ、カカシに(雷切)ぶち込んでもらおうか?初の任務だもんな?自分で(決着)決めたいだろ?」
「うん!俺がやる!」
「よし!!初めてだよな?最初は俺に任せて、乗ってきたらガンガンいこう!」
きっとナルトは気づいてないんだろうなぁ・・・
後ろの連中が下半身押さえてんの・・・純粋に会話してるんだよなぁきっとナルトには。俺は後続の連中の威嚇も兼ねてるから、いいんだけどさ・・・
『チチチチチチチチチチチチ』「千鳥!!!」


さっさと任務が終了した俺たちは、他の連中に片付けを任せてさっさと帰里。
「やっぱ一楽はサイコーだってばよ!!」
「おいしいねぇ?」
うふふ・・・任務があっても無くてもナルトといっしょ!
上忍サイコー!!
バリバリ任務しなくちゃね!!
「あっ」
「ナル兄ちゃんどうしたの?」
「カカシが上忍になったし、そろそろ俺は指導側に回ろうかと思って・・・」
え?それって一緒に任務行けないじゃん!
しかも!
上忍師になるってことは、任務中は俺以外のガキどもの面倒みるってこと!?
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!



    FIN
  おまけ
「あんなにあからさま周りに敵意もたれたら、俺だって任務やりづらいよなぁ・・・ま、カカシの独占欲もかわいいからいいけどさ」
・・・実はモロバレのカカシなのでした・・・

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