カカシちゃんの奮闘

俺の名前ははたけカカシ。
里の最年少中忍にして、もうすぐ最年少上忍になる男だ。
そして・・・
「ナル兄ちゃん・・・これ買ってぇ?」
ナルトとの逆光源氏計画実行者だ。


「おう!!これだけでいいのか?」
「・・・うん。一緒に食べよ?」
「おぉ。」
この人はうずまきナルト。親のいない俺を引き取ってくれた人で、俺のタイセツな人。
え?どういう意味かって?
聞かないでよそんな愚問・・・ま、予約済みってことで・・・
「よし!!今日はサンマにしよう。カカシはこれから待機所に顔出すんだっけ?俺は先に帰ってご飯作っとくから。」
「うん!!」
にっこり笑顔で手を振ったら、ナルトはすっごいかわいい顔で手を振り返してくれた。


「よぉ?」
あらら・・・こんな町中にクマ出現・・・猟師さんにかられちゃうよぉ・・・
「あれが黄金の君か?」
そう!!!ナルトは里の一部の野郎どもに黄金の君って言われてモテモテなんだよぉ・・・ま、俺のモノにしちゃうけど?
「良いケツしてんなぁ」
・・・・・・・・・訂正。猟師さんに狩られる前に俺が狩る。
でもたしかにすっごいイイんだよねぇ。
キュッとしたお尻もだけど、鎖骨とか、控えめなアソコとか・・・
「おいおい・・・そんな怖い目で俺をみるな・・・お?黄金の君がこっちにはしってくるぞ?」
あらら・・・血相変えてどうしたんだろ?
「カカシ大丈夫!?今こっちからすっごい不埒なチャクラを感じて!!!」
さすがは里の優秀な遺伝子を受け継ぐ上忍・・・
あの距離から俺の内なるチャクラを感じとるなんて・・・
もう愛のつながりしかないね!!
「ナル兄ちゃん・・・」
ぐすっとかすすってみたら、ナルトの顔がクマに向く。クマははいた煙を気まずそうに俺に向ける。
「おいおい・・・俺じゃねぇよ!!」
毛むくじゃらな顔をナルトに近づけんなクマ!!
「じゃ、誰がいるんですか!!この場にはカカシとあなたしかいないんですよ!!カカシはまだ5歳だし、あなた以外にだれが!!」
あんまりかわいそうになってきたし、俺は割って入ることにしました・・・やさしいなぁ・・・俺・・・
「ナル兄ちゃん。この人はよく俺と一緒の任務に行く上忍さんで、アスマさんっていうの。そんでね?今、この人が俺に・・・なんていうんだっけ・・・えっとねぇ・・・のろけ?・・・あのね・・紅さんて言うガールフレンドがかわいいって話してたの・・・そんで、俺・・・煙くてコホンコホンってしちゃったの・・・」
よし!!ナルト好みの舌ったらず+うつむき。
カ・ン・ペ・キ
「そっかぁ。カカシは聞いてあげてたんだね?偉いねぇ?」
俺の頭を一なでして、ナルトはそういいつつも疑わしげにクマを一睨みしてから踵を返した。


「・・・お前は誰だ?」
「ん?ついに脳味噌までクマになったか?」
笑顔で手を振りつつ、クマのアホみたいな質問に答える。
「ナルトの前ではあんな感じなのか?」
わかってないなぁ・・・小さいころから育てた子が自分好みに成長したらイイでしょう?
「ま、クマにはわかんない・・・」
所詮はクマ。俺の高尚な考えを言ってもきっと理解されないデショ?
さっさと移動しましょ・・・


IN待機所
「お前らよくわかってるよな・・・ナルトに触れたらその指切り落とす。もし任務が一緒になったらナルトにけがさせるようなことがあれば・・・髪の毛一本でも損ねることがあれば、死刑は免れないと心しとけよ」
俺のありったけの殺気をたたき込まれた面々は、偶然そこに居合わせた(なんとなくついてきていた)アスマに助けも求めつつ、なんとか首をめぐらせる。クマに助けも求めたところで意味ないんだよねぇ
「・・・この殺気は中忍連中にはキツイだろ・・・」
皮膚にびりびりくる殺気にアスマはちょっと苦笑いしてる。
俺だって中忍に収まってるような力量じゃないんだよ・・・それを火影のジジィがまだ早いとか言って押しとどめるからさぁ・・・早くナルトと任務についてみたいのに・・・。
「お前・・・大丈夫だ。こいつは明日の朝イチで上忍に昇格することが決まった。もともとその能力はあったからな。異例の人事だとサ。俺はそれを伝える役を火影様から言い遣ったんだ。」
あらら・・・案外早かったなぁ・・・
グフッ!明日からはナルトと一緒の上忍かぁ・・・
イツデモ一緒!!!!!
はぁぁぁぁぁ!!
気分いいからさっさと帰ろうっと・・・
文字通り俺は飛んでかえりました!

逆光源氏は今日も順調です!!



FIN
 おまけ
「あっ・・・牛乳きれてたんだ・・・カカシには高身長の細マッチョに育ってもらわないとなぁ・・・俺より身長高いほうが好みなんだよなぁ・・・」
光源氏計画も、順調のようです・・・

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