冷え性の特効薬

俺には悩みがある。
こういう山奥の任務で一番困ること・・・それは・・・
冷え性
マジで指先とかヤバい!!
でも、こんな山の中で千鳥ぶちかましたらどんなになるかわかんないじゃん?むしろこんな化けクマごときに使うようなチャクラは持ち合わせてないし・・・
でも!!夕方までに家にかえりたい!!!山の空気は俺には冷たいんだ!!
『バッサ』
よし。任務完了。こいつの肝臓が依頼品だし、さっさととって帰りましょ。



「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!」
俺の前に倒れて泣いている子が・・・血まみれの俺・・・どうしよう・・・たすけおこそうにも、俺、今さっき敵をたおしたところなんだけど・・・おっきい妖怪倒したところなんだけど・・・え?このこどうしよう・・・
なんか倒した妖怪の腹部から出てきたきがしたんだけど・・・
「あぅ・・・」
起き上がった瞬間のその金色の髪。キラッキラの目。そんでもってチョーフニフニしてそうなプクプクほっぺ・・・もう持ちかえるしかないよね!!
「どうしたの〜?」
やっと起き上がったその子にニコニコの極力怖くなさそうな顔で話しかける。
「俺ってば食べられちゃったの(泣)もうお外で遊べないってばぁぁぁ!!」
・・・ん?
「僕〜?周りをよくみてごら〜ん?」
「あれ?ここはお外だってばぁ・・・俺ってばお外にでてるってばぁぁぁ!!」
あららら・・・俺が掻っ捌いた傷から出てきたのかな?千鳥ぶちかまさなくて良かった。
「兄ちゃんが出してくれたんだってば?」
キラキラした目で見られてしまえば、もうそうというしかできないよね・・・
「そうだよ。君の鳴き声が聞こえたからね。必死でたたかったんだよぉ?」
ただのでっかい獣だったけどね・・・そこまで手こずってないけどね・・・千鳥すら出すことなく終わったけどね・・・でも、そんな事言ったら食べられちゃったこの子のメンツが・・・ね?
「ホント!?じゃあ、おれってば今日から兄ちゃんの助けになる!!俺ってばナルト!兄ちゃんは?」
あららら・・・大丈夫かこの子?俺の手の上を自ら転がってるよ・・・ま、俺は嬉しいからいいけど・・・
「俺はカカシ。ナルトが俺の助けになるって?俺には忍犬いるし、家事も自分でできるんだけど・・・」
なんて、もう居るだけで助けなんだけど、一応こんなこと言ってみるよねぇ
「むぅ!!俺ってば立派な鬼なんだってばよ!!忍犬と一緒にすんなってば!俺ってば自分の意思で瞬間いどうしたり、火を吹いたりできるんだぞぉ!!」
あららら・・・自慢げにめせてくれてる頭部にちっっっっこいけど確かに角がある。この可愛さは天使かなにかかとおもってたけど、まさか鬼とか・・・ま、かわいいからいいけどね!!
「じゃあ、ナルトは俺になにしてくれんの?」
「俺ってば前のご主人様の時は、ご主人様のおひざに座ってご主人様をあっためるのが仕事だったってば!!」
エヘンッて威張ってるけど・・・明らかに鬼の能力関係ないじゃん・・・俺としてはうれしいけどさ・・・ちょっと・・・なんていうか・・・見た目に違わぬ天然ちゃんなのかな
「そっかぁ。俺冷え症だからちょうどいいな。じゃ、今日からよろしくね?」
「まかせろってば!!俺ってば体重も自由自在だから、いつまででものってられるんだってば!瞬間移動もできるからいつでも呼んでってばよ!!」
ニッカリ笑った顔がマジ天使!!
これは呼ぶなんてもったいない。
「ナルトも家にきなよ?俺重度の冷え性だから、いつも座っててもらうだろうし、こういう寒い場所のにんむだったら一緒に来てもらわなきゃならなくなるかもしれないし・・・」
瞬間移動ができるんなら、戦闘の前にどっかににげてもらえばいいし、こんな可愛い子が家にいるなら・・・人肌の暖かさを求めて夜のオシゴトは必要ないし、もう最高だね!!クソみたいな任務とおもったけど、俺を指名してくれた金持ち馬鹿大名に感謝だね!!
「・・・でも、人里は怖いってば・・・」
「大丈夫。俺も一緒にいるんだし、忍の里は大抵のことを受け入れるからさ」
手をのばせば、そっと繋がれた小さな手。
マジでかわいい!!
これはもう光源氏計画発動だね!!
「さ、うちにかえろう?」
「うん!!」


と、言うわけで、俺はしっかり冷え性の対策を拾ってかえしました☆

  FIN

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