木の葉最強バカップル・・・

世間が色めき立つ2月14日・・・
木の葉にひと組のカップルが誕生した・・・
『史上最強のバカップル』
として名高かい、上忍・はたけカカシと、忌み子・うずまきナルトのカップルである。
まず、片方は純粋可憐で無垢なお人好し。片方は地上に舞い降りた悪魔・・・どっちがどっちかはいうまでもないが、とにかくはた迷惑きわなりない・・・
たとえば・・・
「ナルト〜・・・たべさせて?」
「カカシせんせ・・・まだお昼だってば・・・それに・・・こんなところ・・・」
ちなみに、はたけカカシはうずまきナルトのおいしそうな昼食を、恥ずかしげに差し出すナルトに食べさせてもらっている。しかも、きっとカカシは確信犯であろうが、ナルトは一切きづいていないエロトークをぶちかましながら・・・
「ナルト〜・・・ナルトのとろとろのしゃぶっていい?」
「ん〜・・・」
「じゃあ、俺の黒くて太いのあげるからさぁ・・・」
「じゃあ、カカシ先生のいっぱいかけてくれるならいいってばよ?」
・・・現在は、下忍連中の合同演習である。
それを見越したように、街のクレープ屋さんが屋台をだしていて、ナルトがいちご生チョコクレープを、カカシはチョコバナナ生クリーム・・・ナルトはカカシの生クリームを狙って、目を輝かせて頂戴、頂戴と、ピョンピョン飛び跳ねている。
それをカカシが、なんとも下世話な目をして見つめ、さっと肩ごしにちょっと前かがみの下忍連中に視線を投げて、不敵に嗤う。
「しょうがないなぁ・・・ま、俺甘いのはナルトのアソコで十分だし・・・はいどうぞ」
一口かじっただけのクレープを、ちょっと卑猥な言葉と共にナルトに差し出せば、料亭にクレープを持ったナルトが「ニシシ・・・」と、笑いながら走って行った。ナルトにはカカシの卑猥な言葉は聞こえないようなシステムになっているのか、サクラとイノの元に走って行ったナルトは、照れた様子もなく生き生きとしている。


一方で、そんな会話を聞かされた下忍の野郎共・・・もとい、ナルトラブ野郎共は、全員がちょっと前かがみ気味+真っ赤な顔で、恨めしそうにカカシを睨めつける。
「あいつ・・・痛めつけてヤる!!」
「あぁ・・・俺達でデKILLかな・・・」
「いや・・・ヤるンDEATH!!」
なんともおそろしい話し合いのなか、車輪眼をフル回転させだしたサスケが動き出す。なんとも末恐ろしいスピードの攻撃をモノともせずに鼻歌交じりにかわすカカシ。
それぞれが得意とする戦闘方法で挑む野郎共に隠れて、シカマルがカカシの影を目指す。
「シカマル・・・それ以上、歩かないでね?」
声と共に、首元にクナイ(本物)が付きつけられ、下忍達が動きを止める。
カカシだと思っていた者が『ポン』という音と共に消え、それが影分身だったことに、皆が唖然としている最中、コロコロ可愛い子犬よろしく、ナルトが走ってくる・・・
「みんなどうしたんだってば?」
シカマルの首にクナイを押し付けて、車輪眼をサスケに向けたカカシ・・・通常であれば、いいわけなんてないだろう・・・
「ん〜?ナルトに内緒で、こいつらの演習に付き合ってたんだよ?多人数のプレイはお前にはまだ早いし・・・ね?」
なんとも含みのあるいい方ではあるが、ナルトは
「カカシ先生がいうならそうなんだってばね」
なんて、納得してしまった・・・


喫煙所に行っていたアスマが見たのは、あきれ顔で紅に化粧のことなどを聞いている女子連中と、泣きながらふてくされている男子連中・・・
そして、真昼間から膝枕で耳かきをしてもらっているナルトであった・・・
「カカシ先生・・・イタイってば・・・そんな奥まではいらないよぉ」
「大丈夫だよ・・・もうちょっとだけ・・・」
「ぁ・・・怖い・・・はぁぁ・・・」
「ホラ、キモチヨクなってきたでしょ?」
アスマがなんとも憐れんだ目を、ふてくされている野郎共に向けたのは、いうまでもない・・・
「だから、本気のあいつにはかなうわけねぇだろ・・・」


今日も、今日とて、公衆の面前でラブっぷりを爆裂させるカカシとナルト・・・
憐れ、下忍達は、相手にされず、今日もカカシの恋人失脚のために心血を注いでいるのであった・・・

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