恋心・・・

みなさんこんにちは・・・木の葉のエース・はたけカカシです。
みなさんはどうにもならない恋をしたことがあるでしょうか?俺は今現在、しています・・・自分の部下であり、上司の息子に・・・


事の発端はつい3カ月前、
九尾を封印され、身寄りのなくなってしまったナルトを引き取り、俺は一生懸命育てていた。幼稚園のお迎えに行く途中、ハロウィンで浮かれる街中に、俺の見知ったチャクラを感じた・・・感じるはずのい、俺が唯一叶わないと思った人物のチャクラ・・・
「やぁカカシ君。元気?」
現れたのは、4年前に九尾を封印するために命を落としたはずの波風ミナト。その人だった・・・
「・・・ミナト先生・・・なんで・・・」
俺はあまりにもおどろき過ぎて目が点になっていると思う。
「なんかさ〜・・・地獄でのんびりしてたんだけど、たまたま死んで地獄に来た暗部の奴に話を聞いたら、ナル君は里でいじめられてるって言うし、君が育ててるって言うし・・・もうびっくりしたよ」
・・・ヤバい・・・目が怖い・・・
「そんで、一刻も早く里に戻ろうと思って、俺のこと閉じ込めてる死神をのして、帰ってきちゃった」
さらば俺とナルトのスウィートライフ。
こんにちはドタバタな日常・・・
「さぁカカシ君。今日から僕が火影だよ?そして、ナルトは火影の子息として今日から僕と住むんだ。準備と手続きを頼むよ?」




あれから3カ月。俺はナルトの養育係を買って出て、生活はほど変わらずではあるが、ナルトに触れない。チューできない。一緒にお風呂にも入れない・・・
「カカシ先生?元気ないってば?」
ミナト先生は、生き返ってからというもの、3代目をさっさと隠居させて、自分が火影としても己のしたい様にしつつも重責をこなしている。

そして、腹に九尾を封印されたミナト先生の子ども・ナルト。5歳にして火影である父親と、里のエースである俺の英才教育により、かなり優秀な忍である。若干の天然ちゃんなのはしかたがない・・・というか、そこが可愛いのでいいとして、とにかく俺にすごく懐いてくれている。
そんなナルトを忙しいミナト先生にかわって面倒見ているのが俺。
朝のおはようから夜のおやすみまでずっと一緒。
金髪碧眼のド天然おバカちゃんと一日中ずっと一緒・・・しかもすっごい懐かれたらそりゃ惚れないほうがおかしいでしょ・・・
そかも・・・
「ナルト・・・大好き」
「ナルもカカシ先生のこと好き!!パパより好き!!ラーメンの次に好き!!!抱っこして!!チューして!!!」
なんて言ってくれちゃうんだから!!余計な言葉は聞こえないふりをするとして・・・
でも・・・
「ナルく〜ん!!!!!ひどいよぉ!!!」
この馬鹿親のせいで、俺たちはラブラブになれない。
「パパ!?ナルはパパのことも好きだよ?だから泣かないで?」
ヨシヨシと頭を撫でられているのは、明らかに仕事をしていないといけない時間帯にも関わらず突如として現れたミナト・・・
「火影様・・・ここでなにを?」
俺の額には明らかに青筋が浮かんでいたと思おう・・・だってありえない・・・
「大丈夫!!影分身置いてきてるから!!!」
自信満々にそんなこと言われても困る。俺だって火影付きの人たちからきつく言われているのに・・・
「ナル君に銀髪悪い虫が付かないように水晶で見てるからな?」
明らかに脅しというか忠告と言うかをして、ミナト先生は去っていった・・・
「ナルト・・・大好きだけど、抱っこしたら先生殺されちゃうかも・・・」




みなさんはどうにもならない恋をしたことがあるでしょうか?
俺は今、両想いなのにもかかわらず、抱きしめることも、キスすることもできない恋をしています・・・





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