地獄で天国

こんにちは!
俺ってばうずまきナルトと申しますってばよ。
さっそくですが、俺の大好きなカカシ先生は今日は元気です。


今日は久しぶりに任務に行くこととなり、カカシ先生はいつものようにイチャパラ片手に2時間も遅刻してきたってば・・・
俺ってば、久しぶりにカカシ先生が一緒にいく任務だからはしゃいじゃって、隣にいたサスケにうるさいっておこられたってばよ・・・
だって俺の憧れでヒーローでめっちゃかっこいいカカシ先生が俺ってば大好きだから、はしゃぐのも仕方がないってばよ!!


「今日の任務は里山の栗拾いです☆」
カカシ先生がそう言ったんだけど、俺ってばカカシ先生にひっついてたいのに。こんな任務じゃひっ付けないからついつい露骨に嫌そうな顔しちゃたってば・・・カカシ先生にみられちゃったかなぁ?大丈夫かな・・・


「高いところは俺が肩車してあげます。嫁入り前のサクラを肩車するわけにもいかないし、サスケとナルトだったらナルトの方が軽いかな…」
めずらしくカカシ先生は任務を手伝ってくれるってだけで俺たちは嬉しいのに、さらに俺ってばカカシ先生に肩車してもらえるんだってばよ!!嬉しいってば!!早く任務に入ろうよ!!
・・・でも恥ずかしいからしょうがなくを装って
「じゃあ俺がカカシ先生に肩車してもらうってば」
とか言ってみるってば・・・


カカシ先生に肩車してもらうと視界がすっごい高くて、木の上にスイスイ登っていくサスケが普段ならむかつくはずなのに、今日は見下ろされてもぜんっぜん悪い気しないってば。カカシ先生の上だからかな。
でもサクラちゃんが栗を拾いながらカカシ先生の足とか腰とか見ながら青ざめてるけど、どうしたのかなぁ?俺ってば下が見えないからわかんないなぁ・・・
ん〜・・・カカシ先生の顔をふとももで思いっきり挟んでいいってカカシ先生言ってたしちょっと不安定だから、力いれさせてもらうってばよ!!
「ウッ!?」
「あれ?カカシ先生苦しかったってば?」
カカシ先生がうめくから俺ってばびっくりしちゃったけど、なんともなかったみたい。カカシ先生に太もも支えられて、なんか俺ってばヤラシイ気持ちになってきた・・・
ヤバいってばよ・・・このままだと俺のイケナイ部分がイケナイ反応し出すってば・・・よし!!別のことを考えよう・・・・このままカカシ先生のこと思ってたら俺ってば危ない人に認定されちゃうってば・・・
・・・秋の気持ちい空気の中、カカシ先生の肩と、支えてくれてる手のぬくもり・・・朝からはしゃぎすぎて疲れてたから、このぬくもりはヤバいってば・・・寝ちゃう・・・眠い・・・
うぅぅぅ・・・ヤラシイ気持ちはなくなったけど、今度は睡魔がヤバいってば。
がんばれ俺・・・
負けるな俺・・・
カカシ先生が珍しく任務に参加する貴重な時間
大切にするんだ・・・俺〜!!!!



もうダメだ・・・
「zzz・・・」
「ナルト?俺の肩車で寝ちゃったよ・・・ヨッと!」
カカシは器用に肩車から前抱っこに抱き直し、ぎょっとした目で見てくるナルトをめぐる恋のライバルに、己が優位にいることを示すように不敵な嘲笑を浴びせ、不愉快な視線を下半身に一心に浴びせるナルトの保護者(?)にあいまいな笑みを向けて、
「報告書だしといて」
と、一言残して消えていった・・・






なんとか理性を保つんだ!
頑張るぞ俺!
負けるな俺!
ナルトの憧れを一身にうけるヒーローな俺!


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