偶然なんてない世界

俺の名前ははたけカカシ。職業忍。好きな食べ物ナルト。嫌いな食べ物天ぷら。趣味ナルト。



今日もナルト鑑賞!!
「・・・ナルト・・・また見られてるわよ?」
・・・あのピンクの髪はサクラとかいうナルトが今現在好きな子だ・・・たしかうちはんところの末子に恋しておっかけまわしてるんだよねぇ・・・
俺は里の上忍で信頼も篤いし、里の大人は俺がナルトを見ててもただの九尾の監視だと思われてるし、大人がなにも言わなければ子どもたちは不審がりつつもなにも言ってこない。最高のポジションで仕事と趣味の両立ができてる俺ってえらくない?
「ナルトォ・・・またストーキングされてんのか?めんどくせぇ・・・」
そんなこと言いつつ俺の視界からナルトを庇うようにして立つちょんまげはたしか奈良シカマル。アカデミーでも屈指の頭脳を持つめんどくさがり・・・だったかな?
しかし、まだ餓鬼のくせに俺の位置を正確に把握して俺の視界からナルトを消す絶妙な立ち位置に立ちやがったなぁ・・・ま、俺が移動してまた新たなナルトがより可愛く見える位置に移動すればいい話だから投げようとしてとりだしたクナイはしまっていましょう!!


こうやってみてると、ナルトって本当に誰も構わないし、構っているように見える子どもたちもなんだか遠巻きにしている空気で、どんなに周りにだれかいても俺ではナルトが一人さみしいではないか。俺がそばにいたらさみしい想いなんてさせないし、なにがあっても守ってあげるのに・・・。

ナルト。俺のそばにおいでよ。下忍になって?俺が担当上忍になって見せるから。そしたらお前にさみしい思いも、つらい思いもさせないよ。立派な忍に育て上げて、だれからも文句を言えないようにしてあげる。俺が守ってあげるから、おれが表でも守ってあげられる立場にしてよ。



その数日後のアカデミー卒業の試験でものの見事に失敗したナルト。
なんだかナルトに侮蔑の視線を投げていた腐れ中忍の一人を焚きつけてなんとかナルトに多重影分身を覚えてもらうことに成功した。
そして、イルカ先生から渡された額当てを大事そうに抱えるナルトに、俺は火影様に
 
『もしナルトの担当上忍に慣れなければ、里抜けします』

という、お願いの手紙を飛ばすのであった。
あくまでお願い・・・だからね。


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