トイレ

ナルトのトイレは長い・・・なぜならあの子はトイレに忍術書を持ってはいるから・・・。
一回入ったら10分は出てこない。たまに、『ボフン!!』とか、明らかに術を発動させたのであろう音がする時があるが、そんな時は20分くらい出てこない。
そんな時、俺にはパラダイスなのである。
まだまだ幼いナルトには俺の気持ちは伝えていない。むしろまだまだ伝えられない。
だってヤリタインダモン!!・・・まだまだ優しい先生と思われたい俺はまだまだ言えない・・・せめてナルトがもうちょっと心も体も成長してくれないと・・・


そんなわけでパラダイスタイム突入・・・
まずはキッチン・・・ナルトが使っていた箸とか、マグカップを舐める。間接チュー!!そして証拠隠滅に洗う。
次!!お風呂・・・ナルトが使っている浴槽とか、シャワーヘッドとかを撫で撫で・・・ムフフ・・・想像しちゃう・・・そして、さりげなく防水の監視カメラを取り付ける・・・
次!!寝室・・・ナルトが寝ているベッドのシーツを俺のカバンに突っ込む。そして、新品を洗濯機に突っ込む。ナルトは無頓着だから、同じ製品を使えば新品にしても気付けない。念のために新品を洗濯してしまうばなおさら・・・さらに勝手知ったるナルトの部屋から替えのシーツをはって、俺が拝借したことを隠蔽。
ついでにナルトの枕に顔を埋めてクンクン・・・はぁ・・・ナルトの匂い・・・あららら・・・俺の息子さんチョー元気・・・こりゃしょうがないから今日は遊郭行きだな・・・ここにも盗聴器と監視カメラを設置して、それが終われば俺のパラダイス終了。
『ジャー』
ほら・・・トイレからナルトが出てきた。
「あれ?カカシ先生食器あらってくれたの?」
ニコニコとした笑顔でお礼を言ってくるナルトに若干ある良心がいたむ・・・
「じゃぁ、先生はそろそろ帰るね?」
そういって残念そうな顔をして「明日も早いから」と付け加えれば、仕方なしというのがありありと伝わる顔で
「また明日・・・てばよ」
と見送ってくれた。ナルトが見えなくなるまでは余裕かました大人を装ってたけど、角を曲がった瞬間に盗聴器と監視カメラの映像を小型のテレビモニターで確認しつつ、高速で家に帰る。

『はぁ・・・先生かえっちゃったってば・・・』
聞こえてくる音声は、しょげたナルトの声・・・
『先生のマグカップ・・・ぺロ』
明らかに、今舐めましたよね!?俺が使ってたマグを!!ナルト!?
『カカシ・・・せんせ・・・はぁ・・・』
寝室の監視カメラの映像に映るのは切なげに下半身を触るナルト・・・
そのまま何度か小さなため息をついて、あっけなくイっちゃったナルトは、そのままぐっすり眠った・・・俺はと言えば、さっきの映像と、さっき拝借してきたシーツのにおいをクンクンしながら自家発電にふけりました・・・


告白しよう!!成功率100パーセントだ!!そして、おいしく頂こう!!!!
パラダイスタイムが永遠に続くように!!勇気を出せ!!一歩踏み出すんだ!!頑張れ俺!!



その翌日、木の葉にカップルが誕生しましたとさ
            FIN

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