君と僕とのホットライン(一方通行)

世界で一番好きな言葉?
そりゃもちろん「愛してる」ですよ?
だれにささやくって決まってんじゃん!
世界で一番愛してる子にだよ。
でも、そんな愛しい子は俺の愛には気づかない。
どんなにたくさん贈り物を送っても、どんなにたくさん愛をささやいても俺の言葉を信じてもらえないんだよね・・・。だからさ・・・
贈り物に紛れてイロイロしこんじゃった★

ナルトが困っていたから、夜中に侵入してサイズ図って作ったオートクチュールのスーツには、素敵な魔法がかかってる・・・
ナルトの瞳とおんなじ色の宝石の入った箱には俺へのホットラインが・・・
ナルトが大好きなカップラーメンにはちょっとした魔法の粉が・・・
俺へのホットラインに日々耳を澄ませていつかナルトが魔法にかかるのを待っていた。

でも、そんな俺にも任務はあって、ヘトヘトで帰ったその日の夜。
ナルトの部屋からのホットラインが聞こえなかった。
どんなに耳を澄ませても聞こえてくるのは小さな小さな誰の声ともしれない音。
俺の中で不安がよぎる。
ナルトには宝石は寂しがりだと言ってあるから、しまうはずがない。
ナルトの家に行くやつなんて、俺以外誰がいるっていうんだ・・・。
背中に汗が流れる。
速攻でナルトの家に行った

『ピーンポーン』
間延びしたインターフォンを鳴らして、一応手土産に持ってきた一楽のチャーシューを掲げてドアをあけてくれるであろうナルトを待つ。
「はいってばよ〜」
元気にドアを開けてくれたナルトは、いつもとかわらず元気そう!
「先生一楽のチャーシュー食べたくなって買ったんだけど、量が多いから一緒に食べようかと思って」
なんていえば、ナルトが断るはずもなく、甲斐甲斐しくお茶を入れたり座布団を用意してくれたり・・・。このままおよめさんになってくれないかなぁ・・・。とか考えていたら、箪笥の上にあったはずのジュエリーケースが行方知れず・・・。俺とナルトのホットラインが!!
「ナルト〜宝石どうしたの?」
「サクラちゃんが宝石はあんまり出してちゃいけないって言ってたってば。あとでイノにも確認したらそうだって言ってたってば〜」
・・・やりやがったな小娘ども・・・。

ここから俺とガキ共の仁義なき争いが始まる・・・。

FIN?



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