贈り物

みなさんこんんちは。
私は木の葉の下忍のはるのサクラと申します。
突然ですが、私の仲間のうずまきナルトの家はおかしいんです・・・。
里のはずれにあるあいつの家はいついってもボロボロのガッタガタ。
階段を上るとすっごい音がするし、ナルト以外住んでいないアパートは夜は若干怖いし・・・。
家の中も雑多で、観葉植物にはチリひとつないのに、土がついたジャージはそのままだったり、もう使えなさそうなものも大事(?)にとってあるし、なによりゴミ箱はカップ麺のごみだらけ。
ひとりぐらしによくあること?
ちがうんです!!
おかしいのはここから!!
そんなボロボロのナルトの家に似つかわしくない明らかに未開封のスーツ。しかもあきらかに高級な感じのオートクチュール。しかも革靴もコートも揃いで用意されていて、しまいには箱にしまわれたままになってるけど、チーフや靴下まで・・・。
「ナルト・・・これどうしたの?」
「この前、知り合いのねぇちゃんの結婚式に行くのに服がねぇって言ったらカカシ先生が送ってきたってば」
なんてことないように言っているってことは、こいつはこれがエライ高級なことしらないんだろうなぁ・・・。
「うけとれねぇっていったんだけど、任務の成功報酬と一緒に事務の兄ちゃんから『カカシさんから渡しておいてって言われたんだ』って言われて渡されたら受け取らねぇワケにはいかなくて・・・」
エヘヘって笑ってる場合じゃないわよナルト!
己の身の危険をかんじないのかしらこの子!
なんて、視線をコートから外して気づく。私の憧れのブランドロゴが入ったジュエリーボックスが・・・。
「こ・・・これどうしたの?」
フルフル震える手をこらえてナルトに聞けば
「それもカカシ先生がこの家に送ってきたんだってばよぉ・・・」
私の年収が軽く飛ぶような金額のジュエリーが5つも入って・・・
しかもこんなチンチクリンの野郎の家に・・・あぁ・・・ジュエリーがかわいそう。
「サクラちゃんほしいってば?サクラちゃんなら大事にしてくれそうだし、よかったらもらってくれってばよ!」
なんて、ボックスを開けてさぁ選べとでもいうように差し出された指輪やネックレスはさりげない装飾とともに愛らしい姿をしている。
「でも、あんたがもらったんでしょう?」
そうはいっても気になってまじまじ見てしまうのは許してほしいわ。女の子だもの・・・。ナルトもそういってるし、なんかしゃくだから一戸くらいもらっちゃおうかしら・・・
あれ?
これ・・・全部オレンジと青の石だわ。
「これはナルトが持ってなさい」
そんな呪いのようにアンタ色した装飾品もらえないわよ!!
明らかにあの変態教師の怨念こもってるわよ!!
あれ?このブランドは箱にこんな穴開けてたかしら?小さいし、隠れた場所だから気づかなかったわ・・・ん?
「!!!???」
おっどろいた・・・あの変態教師ホンモノだわ・・・盗聴器仕掛けてある!!
こうなったらナルトを守るのも私たち仲間の仕事よ!!!
「ナルト〜宝石箱は陰にしまっとかないとダメよ〜」
そういって、さりげなく棚の奥の奥にしまってしまえば、きっとアイツでもきこえないでしょ!!
「でも、カカシ先生が宝石は寂しがりだって・・・。」
「あんなおっさんよりもキャピキャピ女子のほうが宝石の扱いはしってるわよ」
そういってさっさとしまってついでにそこらへんに落ちてる布をかけてやったわよ!
「今度イノにもきいてみなさい?」
なんて当然のように言えば、単純なナルトは納得しちゃう。あとでみんなに集合かけてナルトのために話し合いをしなくっちゃ!!


「そろそろ帰るわ。」
そうと決まればさっさと帰らないとね!!
あんな変態教師に純正培養のナルトはあげないんだから!!!!




   FIN

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