カカシ、嫌がられる

「・・・」
「・・・ナ・・・ナルト・・・?」
どうも。はたけカカシです。
泣く子も黙る気の葉の絶対エースにして稼ぎ頭の素敵なジェントルです・・・
ジェントルのたしなみとして起きぬけには一服します。
と、いうか今度の任務で体臭をたばこ臭くしなきゃいけなくて、その一環で朝たばこ。
だってさ!!
次の任務は薬の密売の証拠押さえなんだけど、薬はたいていたばこみたいにして売られてるから、みんなたばこすってるんだよねぇ・・・
そこに俺だけ吸ってなかったら怪しまれるジャン?しかも、なんのにおいもしない売人なんて怪しむデショってことで、喫煙しだしたんだけど困ったことにたばこを吸いだしてからナルトが寄ってこない。
俺の人生の9割の楽しみが奪われた。ちなみに残りはイチャパラね・・・
「ナルト〜?どうしたの?」
近寄った分だけナルトが遠ざかって行って、ついに壁にぶつかったナルトが俺に一言・・・
「かぁし・・・ううぇぇぇぇ・・・くちゃい・・・こっちこないでぇぇぇぇ・・・」
かなりの拒絶に俺は泣きそうだよ。
しかも、任務はまだ3日後・・・俺、3日間もナルトにさわれないの!?
「かぁしぃ・・・なぅとはポンポンぺちゃんこよぉ?」
遠巻きにご飯の催促をしてくるんだけど、いつもみたいな朝のチューもなくただただ壁際で9本尻尾を口元に寄せて涙目なナルト・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
こんな任務受けるんじゃなかった・・・
「ナルト・・・あのね・・・俺、任務でしばらくこのにおいさせてないといけないの。だから、がまんしてね?」
悲しげにほほ笑んでなんとかナルトを俺のもとへ引き寄せようとしてみた。もちろん俺のかわいいナルトはなんとも泣きそうな顔で
「かぁし・・・なぅ・・・りっぱでおちょななせいじゅーのきちゅねだからだいじょぶ・・・」
なんていいながら一歩一歩近寄ってきて・・・くれ・・・ないっ!!!
「やっぱりむりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
そういって窓から飛び降りて火影邸へ走っていく後ろ姿を見ながら、俺は泣き濡れた頬を構うことなく、隣室のクマ・・・アスマのもとへ行って、任務を変わってもらうことにした。。。




「はぁぁ・・・かぁしくちゃくないねぇ!よかったねぇ!!にんむいくないの?」
やっとのことでにおいをなくして、ナルトを迎えに行ったら嬉しそうに抱きついてくれた・・・よかった・・・ホントによかった・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
「ナルト〜!!今日は一楽のラーメンにしようね!!」
もう!!
二度と!!!
タバコなんて吸わない!!!
ナルトに触れない人生なんて絶対ありえない!!!枯れちゃう!!!


そんなワケで、カカシの任務選別項目が一つふえてしまいましたとさ・・・


   FIN

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