ナルトの寝起き・・・

ナルトは今日も元気に火影邸にてお勉強中・・・
「ナルト。今日はカカシが帰ってくるのは遅くなりそうだから、お昼寝したらオヤツ食べてもう一回お勉強しようなぁ?」
シカクに頭をなでられて、今の今まで行っていた天井を歩く練習をやめる。
足のチャクラを解いて、床面に着地したシカクとナルトは、部屋の横にある大きめのソファに行き、ナルトはシカクの膝を枕にスゥスゥと寝息を立てだした。

『バン』
「しつれいします!!」
火影の執務室だというのにもかかわらず、ノックもせずに入ってきた事務忍に、シカクは読もうとしていた本を閉じ、おもむろに視線を向ける。
「忍は常に冷静に・・・それと、ナルトが起きる。静かに・・・」
そういって、自分の膝にある頭をそっとなでる。
「しかし!緊急の連絡が入りました!霧隠れの暗部が追っていた抜け忍が木の葉の領域に逃げ込んだそうで・・・そいつは元暗部副隊長で、霧隠れでもトップクラスの・・・」
事務でも忍。
何かを感じ取ったかのように、そっとクナイを手に取る。
「カク・・・なぅとが行くの・・・」
そっと起き上ったのは、明らかに不機嫌そうなナルト・・・執務室に飛び込んできた忍はクナイを構えて、近づいてくるナルトを見つめる。
「やめろ」
シカクの声に、クナイを下ろしたが、その手にはまだ力強く握られている。
「だから言ったんだ・・・ナルトが起きる・・・と」
そう言って、シカクが立ち上がった。
ナルトが思いっきり扉を睨めつけると同時に発せられた気迫のようなものに周囲にいた暗部でさえ恐れおののいて、気絶してしまったり、動けなくなってしまったり・・・
「ナルト。無茶するなよ?」
そう言ってシカクが手を振った。
「ダイジョブ。わぅいこにめってしてうぅから」
どんなすさまじい殺気とチャクラをなしていてもナルトはナルト。舌っ足らず。
しかし、シカクに返事をしたと思ったその時にはすでにその場には居ない。
一陣の風が木の葉を駆け抜けるだけ・・・



「わぅいこはおしおきなのよぉ!!!!!」
ところかわって木の葉の境。
ナルトは思いっきり大きな声で機の上から敵忍をしかりつけます。そりゃもう息まいちゃって・・しかし、その姿は明らかにプリティ・・・どう考えても強そうに見えるわけもなく
「・・・木の葉はこんなのに忍装束着せてるのか?笑っちまうぜぇ」
なんて、明らかにバカにされる始末。
ナルトとて獣。相手にバカにされたのを素早く感じ取る。
「なぅとはりっぱでおとななせーじゅうよ!!!!!」
そういって、さきほどまで押さえていたチャクラと殺気を爆発させる。
「ナニィ!?」
今更焦ってももう遅い。
敵忍は見事にナルトによって捕縛され、シカクの指示によって遅れてきた暗部に無事引き渡された。


帰還後、ナルトはまたお気に入りのシカクの膝枕でゆっくりと、カカシが帰ってくるまでお昼寝していた。。。
そのご、ナルトがお昼寝中はだれも執務室に近寄れなくなったとか・・・


  FIN
かぁしにちゅーしてもらえばなぅとはおきられるのよぉ?

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