ナルト、ちょっとコケる

「大丈夫?」
いつものようにフラフラと一人で部屋を抜け出したナルト。普段であれば、心配性のカカシと火影によって暗部の護衛がつけられている…が、今日は護衛がいなかった…

それが災いしたようで、盛大に額に擦り傷を作るナルトに手をさしのべたのは、キレイなピンク色の髪をサラサラと風にたなびかせている「はるのサクラ」里でも一二を争う秀才にして、一般家庭から忍になった稀なる存在。

「サクラちゃん!なぅと大丈夫!ないしょね〜?」

かけていくナルト。現在は、ナルトの内緒は里の公然の秘密と言うか…暗黙の了解で、カカシのそのもとに情報をいれるのが決まりである。

「転んだことも報告したほうがいいかしら?」

サクラは式をカカシにとばして、忙しそうに書類片手に職場へ戻った。



「ナルトが転けた!?」
一方で、任務中にもかかわらずサクラからの文を読んだカカシは悲鳴をあげた。
「ウォー!!!!」
忍刀片手に迫り来る敵忍を無造作にクナイで斬り倒し、即座に瞬身で消える

「カカシ先輩!?」
あとに残るのは敵忍20人あまりとテンゾウ他に2人の上忍…
敵を倒すから生きてカカシを殴り付けるにかわった面々は、敵忍からみても哀れだった…


「ナルト大丈夫?」
すっかりころんだことも忘れてルンルンとはしゃぎつつ、快晴の木の葉の里を歩きまわっていたナルトは突然目の前に現れた旋毛風と、その中から顕現したカカシに驚きつつも、至極嬉しそうに笑う
「かぁし〜!!!!」抱っことばかりに手をのばすナルトをそっと抱えあげて、ゆっくりとした足取りで家路に就くカカシ。
「・・・そっか。影分身と散歩してもらおう」
カカシは、そのまま抱きかかえたナルトを目線の高さまでぶら下げて、
「今度からお散歩のときは、家に巻物置いておくから、それに「いってきます」って言ってね?そしたら俺が一緒に行くから、そしたらお散歩しよう?」
ナルトは嬉しそうに「いっしょ〜」と繰り返してニコニコわらっている。



その数日後
里では、毎日カカシに抱っこされて散歩するナルトの姿がよくみられるようになった…

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