ナルト、自慢する

「コン〜?」
最近、ナルトが誘拐未遂にあい、カカシはナルトに「首輪を付けるよ!!」なんて脅しをかければ、ナルトが嬉しそうに求めてくるので、カカシはナルトにフリフリリボンの首輪を買ってあげた。人型になっても大丈夫なようにゆるーい上に、ゴム製でナルトの最近のお気に入りである。
今日も狐姿になっては、なんとかカカシを掻い潜りお外にお出かけ・・・
「あら!ナルトちゃん可愛い首輪ねぇ?」
ご近所の奥様方は、明らかに見せびらかしてくるナルトに、かわいいかわいいと猫なで声を出す。


「ナルト・・・そりゃ、カカシさんの趣味か?お前はそれでいいのか・・・」
奈良家でも見せびらかし、ちょうど休暇中のシカマルに見せびらかせば、呆れたように肩を叩かれた。
「ナル君!!かわいいわ!!!」
吉野は大層気に入ったらしく、
「シカマル!!!これからペットショップと子供服のお店に行くわよ!!荷物持ちに付いてきなさいッ!!」
休暇中の息子を引っ張って、意気揚々と街へ向かって歩き出した・・・
「コン?」
残されたのは首をかしげているナルト・・・



「コン〜!!」
一人になってしまったナルトは、仕方なく火影に見せびらかしに行く。
「ナルト君!!その首輪どうしたの?かわいいねぇ?」
執務室に行く途中ですれ違う人々はナルトの首輪を口々に褒め、ナルトを撫でる。
「コン!!!」
元気に執務室の前で鳴けば、火影がわざわざドアを開けてくれる。
「ナルトや。今日はカカシはどうした?」
火影はさりげなくナルトの後ろを見やり、カカシや居ない事を不審に思い控えていた部下にさりげなくカカシに報せるように指示する。
『ポン』
ナルトは狐から人型に変わり、首輪からチョーカーになってるモノに触れて
「カカシがかってくれちゃの!!いいれしょ?」
自慢げにみせびらかす。火影はなるべくカカシが来るまでの時間稼ぎにと、それはほめちぎり、お菓子を出し、ソファに座らせる。


『バンッ!!!!!』
数分後、ものすごい勢いで叩きつかるように全開になった執務室の扉
「これカカシ。あいさつくらいせぃ」

「しつれいします!!」

カカシの視線はナルトのみに向けられ、明らかに怒ってる。
「ナルト!!勝手におんもにでちゃダメって言ったでしょ!!」


その後、火影の執務室にはパンパンとおしりをたたくおとが響いた・・・





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