ナルト、めちゃおこる

今日も今日とて任務の第7班・・・もちろん。カカシは遅刻なワケで・・・
「・・・ナルト?」
「・・・なんだってばよ・・・サクラちゃん・・・」
「なにいわれるかわかってるでショ?」
「はい・・・」
怒りマックスのサクラににらまれたナルトは小さくなって「ごめんってば」を繰り返す。こうしてカカシが遅刻してくるのはナルトがおこさなかったから・・・正確にいうと、起こせなかったから・・・
「だってサクラちゃん。アレは起こせないってばよ・・・」
ナルトが申し訳なさそうにしつつ、サクラとサスケを家にいざなう。



「こ・・・これは・・・」
そこには、カカシとナルトのベッドを囲むように張られたトラップ・・・そりゃもう恐ろしいまでに敵意むき出しであきらかに外敵からベッドを守るように仕掛けられている。
さすがにサスケもサクラも上忍の張ったトラップを前にして動くことができずにいた。
「ナルト・・・あんたはどうやってこっから出たの?」
サクラのもっともな問いに、ナルトが「ヨウコさぁん」とか、大きな声で呼べば、ヨウコさんが奥の離れからきらびやかな着物をひるがえしてやってくる。
「おやおや。今日は来客がおおいのぅ?」
ヨウコさんはニコニコしながらサスケとサクラを見て笑う。
「今朝も暗部の連中が来てのう?カカシを連れていこうとしたんじゃが、いつの間にかトラップを張り巡らせて寝てしまったのじゃ。困ったものじゃ・・・」
ため息をついてベッドを見つめるようこ達。しかし、ナルトだけは怒ったようにほっぺを膨らませていた。
「カカシ!!また遠方任務にいかなかったんだってばね!!!」
そういって、おもいっきり怒鳴ったかと思った瞬間
「ヨウコさん!!トラップふっ飛ばしてってば!!!」
そういった瞬間、その場にあったトラップが一瞬にして消え去って、まるで石化したかのように固まったカカシがいた
「ナ・・・ナルト・・・お・・・おはよう・・・」
「カカシ先生?いってらっしゃい?」
笑顔と共に発せられる言葉が強烈で、カカシはしょぼくれながらも起きあがる
「ナルト・・・おはようのチューは?」
「い・っ・て・ら・っ・し・ゃ・い?」
最後の「い」を言い終わる前に、みんなの前から消えたカカシは、その後、3日を要する任務を2日でかえってきた。そして、カカシ邸のインターフォンの前でカメラに向かって土下座するカカシが発見されたのも、もちろん2日目であった・・・


  fin


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