カカシ、極限状態

今日も今日とて木の葉の下忍は任務につく。
任務と言う名の雑用につく・・・
「もう腰がいたいってば!!」
そういってナルトが立ち上がると、それに倣ったかのようにサクラとサスケも腰を伸ばしてみたり、屈伸をしてみたり・・・
「足腰の鍛錬にもなるからねぇ?特にナルトは鍛錬しとかないと・・・ね?」
サクラとサスケは顔を見合わせて、げんなりした表情を隠しもせずにさっさと作業に戻る。
しかし、ナルトはキョトンとしてその後に
「俺ってばそんななよっちくないってばよ!!」
とかいって怒りだした。
カカシは苦笑いで、それでも可愛いナルトの純粋な部分がまた一層かわいいらしく、任務中にも関わらす抱きすくめる。
「もう・・・カワイイ」
なんて、耳元(でも周囲の二人には丸聞こえ)でささやく。
さらっとナルトを抱きすくめた手を解いて、ナルトのやる気を出させる。
「ヨシ!!じゃ、任務が終わったら俺がアイス買ってあげるから!!」
その言葉を聞いたナルトは速攻で影分身を出して任務に精を出す。
「・・・一応聞くけど、アイス・・・いる?」
カカシの本気の殺気を浴びせかけられた下忍2名は、早々の帰宅を希望しつつ、こちらも速攻で任務に精を出す。
一人、カカシだけは監督という名目のもと、しっかり木陰で本を片手にしてのだった。


任務終了後、素早く解散を申し渡したカカシの後をナルトがルンルンでついていく。
「カカシせんせー!!俺ってばチョコとバニラのミックスのソフトクリームがいいっ!!」
元気よく手をあげての主張に、カカシはもうこの場でどうにかしちゃいたいくらいの欲望を抑えて、大人の男としてナルトの要望をかなえるべく、某31アイスに入って注文を済ませ、席で足をバタバタさせているナルトにそれを指し出す。


・・・・以下、カカシがお送りします。

「いただきます!!」
元気な言葉と共にナルトがアイスを舐め出す・・・
赤い舌がちらちらとクリーム越しに見え隠れする。
あ〜・・・俺のソフトクリームとそうやって舐めてくれないかなぁ・・・俺のも結構おいしいとおもうんだよねぇ・・・
「もう半分なくなっちゃったってば・・・アイスってなんでとけるんだってば!!ずっとかたいままならいいのに・・・」
俺のはずっとカタいよぉ!!!!!!でも、途中で一回か二回溶けちゃうけど、すぐ元に戻るから!!
あぁ!!そんなに下から舐め上げられたら・・・あぅ!!そんなに口をそぼめちゃ!!
あぁぁぁぁぁ・・・上の方だけ咥えられたら俺・・・!!!!!
「・・・カカシせんせーもたべたいんだってば?こっちばっか見てないで買ってくればいいじゃん?」
あははは・・・今買いに行くのは無理だなぁ・・・だって下半身がヘンたi・・・大変なことになってるからさ笑
「俺は甘いのあんまり得意じゃないからいいや。アイスたべてるナルトが可愛いからつい見ちゃうんだ。」
あたりさわりなく、でもナルトラブを伝える俺!!
俺、できる子だ!!
「今日の夕飯は何にしようか?」
なんて、あたりさわりのない会話を楽しみつつ、俺はアイスを舐めるナルトを舐めるように見つめる・・・
もちろん、ナルトには気づかれないように・・・ね?
あぁぁぁ・・・とりあえず、ナルトが食べ終わる前に俺のソフトクリームをなんとかしないとなぁ・・・マジこのままだと俺、変態になっちゃう・・・



この後、とんでもないチャクラを纏ったカカシが目撃され、それにより数人の上忍が1週間ほど寝込む事件があったが、本人に自覚は全くないプラス触らぬ神に云々ということで、その事件は闇に葬られた・・・

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