カカシ、悩まれる

はたけ産地の大豪邸では、現在家主のカカシが溺愛するナルトが盛大な唸り声をあげています・・・


「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・ん」
はたけ家では現在、里最強のナルトラブ上忍、はたけカカシが、お目付役のヨウコがいないのをいいことに、ヤリた・・・やりたい放題な状況で、日々ナルトを甘やかし、イチャこらし、普段は絶対にできないようなことまでいたしている状態で、木の葉の里には、はたけ家は「危険地帯」として認識されてしまっている状態なのである。
そして、可愛そうなことに、当事者というか被害者のナルトと言えば「最近なんか任務ないなぁ・・・」くらいにしか思っていない状態なのである。



そして、現在、はたけカカシが放ってしまった究極の選択にナルトが悩みに悩んでいるのである。
「ナルト〜!!!俺と一楽のチャーシュー麺どっちが好き?」
カカシからしてみれば答えはわかりきっていると思っていた質問なのであるが、ものっすごい勢いで悩みだしたナルトの様子に冷や汗タラリ・・・もちろん考えられるだけの幸せをつねにナルトにささげてきたし、人間ならだれにも負けないくらい愛されている自信がある・・・しかし・・・カカシは忘れていたのだ。ナルトは色気より食い気なのである。
「カカシ〜・・・新鮮ピチピチのさんまと俺どっちが好きだってば?」
あまりにも悩み過ぎたナルトは、カカシに質問を返してきた。カカシの答えはもちろんわかりきっている
「ナル「今の選択次第で一生サンマがたべれなくなってもいいの?」
「・・・」
「・・・え?」

ナルトと言おうとした瞬間に、ナルトから告げられた言葉にカカシが固まる。
明らかにナルトはそのように考えてしまってなやんでいたのであろう。大人ならばここで格好よく「ナルトがいれば・・・」とか言うのであるが、カカシとてずるがしこい大人である。言おうとしたが、ナルトの真剣かつ、マジな顔に、ここで下手にカッコつけると、本当にサンマが一生食べられなくなる可能性が頭に浮上し、返答に窮す・・・

・・・
・・・
・・・

大分悩んだ挙句
「・・・ナルト君・・・質問をかえます。よいでしょうか?」
カカシは盛大にため息をつき、自分がしてしまった質問をかえる
「いいってばよ?」
ナルトも盛大に悩み過ぎて疲れたのか、ため息をついて先を促した
「人間の中で、一番好きなのはだれ?」
「カカシ!!!!」
即答でのナルトの声に満足げにほほ笑んだカカシ
「じゃあ、カカシの、人間の中で一番は?」
「ナルトだよ」
もちろん即答。さきほどの悩みが嘘のように吹き飛んで、カカシとナルトの二人は仲良く、さんまをつるべく庭の池に足を延ばすのであった・・・。



                FIN

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