カカシ、おいしい状況

「カカシ〜・・・俺ってばおかしいかも・・・」
「また!?どうしたの!?今度はなに!?」
前回熱中症を勘違いしたナルトである。その数日後に言われればカカシの反応はもっともである。
「違うんだってば・・・なんか・・・ヨウコさんの様子もおかしいし・・・」
そう言われて、何とはなしにヨウコ専用の和室の気配を探れば、なんだか怪しい・・・
カカシは立ち上がり、ナルトに朝食の用意を任せると、和室に入るべく、
「ヨウコさん。入っていい?」
とか聞けば、
「よい・・・我もそなたを呼ぼうとおもったところじゃ」
和室に入ってみれば、ヨウコの周りの空気が怪しい・・・
「ヨウコさんどうしたの!?」
カカシが問いかければ、ヨウコはありえないほどの色気をふりまきつつ振り返った・・・
「カカシ・・・我はナルトの封印されて外に出なかった十余年。この症状になったことはなかったが、どうも思念体とは言え外に出たことによってマズイことになった・・・」
カカシですら焦るほどの色気を放つヨウコに引きつつ、カカシが先を促せば
「・・・発情期じゃ。我とナルトは連動しておる故、ナルトにもその症状が出るかもしれん・・・」
ヨウコのすさまじい色気は、ぶっちゃけヤバい。カカシが鉄の理性で抑えているが、一般人にとってはイチコロであろう。
「今日より数日イルカの家に行く。ナルトを頼む・・・」
ヨウコはいつもはきれいに整えられている髪を振り乱して、瞬身で消えていった。


一方のナルトは・・・
「ん〜・・・やっぱりなんか変なんだってば・・・」
朝食の目玉焼きを焼きつつ考える・・・
「昨日から、知らない男に付きまとわれるし、なんか痴漢によく合うし・・・なんか・・・ムラムラするし///」
「ナルト!?どこで痴漢にあったの!!付きまとわれたの!!ムラムラするの?」
ちょうどヨウコとの会話を終えて戻ってきたカカシが耳にしたありえない情報と、素敵な情報・・・カカシはパニック状態でナルトに詰めよれば、昨日の買い物の時くらいからなんか付きまとってくる男がいたり、ちょっと本を立ち読みしてたら思いっきり尻触られたという・・・
「ナルト・・・あのね・・・ヨウコさんの発情期がナルトにも反映されちゃってるみたい・・・」
ナルトは「どうしよう」とあわてているが、カカシは「ムラムラしちゃうのかぁ・・・」とかつぶやきつつ、ナルトをさらっと回収してベッドルームへ・・・
「ナルト・・・とりあえずナルトの体調不良により今日の任務は中止だってサスケとサクラに忍犬おくっといたから・・・ね?」
ナルトはもう体がおいついていないらしく、くねくねと腰を動かしつつコクコクとうなずいている
「イタダキマス!!」




その後、木の葉一大きな邸宅では、なんとも艶めかしい声が響き渡った・・・


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