カカシさんと忍6

総勢7名のメンバーが揃い、それぞれにナルトに声をかけて病室から出ようとした時、
「我も行こうかのう・・・と、いうか奴らのチャクラは覚えておるし、それほど遠くではない・・・今もこの病室の近くにいるようじゃから・・・今からそこまでおくってやろうか?」
ヨウコの目は九尾の狐の憎悪を含み、明らかに怒気を孕んだチャクラは、周りのものを委縮させる。
「ヨウコさん・・・よろしく・・・」
カカシが言えば、ヨウコは「まとまれ」と小さく告げると瞬時にチャクラを操り、病院にほど近い小高い丘までカカシ達を移動させる。


「なんだお前らは!?」
呑気に望遠鏡片手に病院をのぞいていた忍が3人。突如として現れた敵を前に、戦闘態勢に入る。
小高い丘は先ほどからヨウコがしきりに見ていた窓の正面。カカシは敵の手にある望遠鏡を見て舌打ちをする。遠かったとはいえナルトのことで心を乱しすぎて気付けなかった・・・
「お前ら・・・ナルトの病室を除いてどうするつもりだったんだ!!」
カカシの怒号に両端にいる敵忍はおののいたが、真ん中にいた忍だけはケラケラと笑いながら
「なぜって?俺の兄弟は化け狐に殺されたんだぜ?殺してやりたいから見てたにきまってんだろ?一回目は飴玉に毒混ぜて殺そうと思ったらあの化け狐途中で吐きだしやがった。その一件がバレて俺は忍廃業して里を追い出された。
今回は途中で気を失いやがって、、、」
「お前がレンか!?」
前に医療忍が明かしていた追放された木の葉の上忍・・・
木の葉にはすくなからずナルトを九尾と同一視しているものがいる。
カカシが額当てをずらすと同時に、下人の5人が周りを囲うように動く。アスマはカカシの隣に移動し、「あの真ん中のは任せるぞ」と言い、丘のある程度の範囲に結界を張る。逃げられないように、里に戦闘の被害が行かないように。
「・・・くそぉ!!」
左端にいた忍が霧のように霧散した。
「リュウは血系限界だ。体を霧のようにできる。」
レンがカカシと向かい合い、クナイを構えながらつぶやけば、どこからともなくクナイが飛んでくる。横眼で見ても投げたと思われる者はいない。
「サスケ!!車輪眼で敵を追え。サクラといのはヨウコさんを守れ!!チョウジ!!俺とお前でサスケのフォローだ!!まずは目の前の敵を打つ!!」
ヨウコは現在事情を知らないメンバーがいるため、尻尾と耳を隠している。シカマルにとってはおそらく女子をひとまとめにした方が良いという判断であろう。
シカマルを司令塔に、下忍メンバーは抜け忍の一人を昏倒させることに成功したが、霧になる厄介な相手はどこにいるかも分からない・・・
「キャっ!!」
短い叫び声と共にサクラの首元に突き付けられる
高見の見物を決め込んでいた(カカシとレンの戦闘に生徒が巻き込まれないようにフォローとかしてた)アスマが動こうとするが、シカマルが制す
「わざわざ上忍出す相手じゃねぇ。女をかためとけばそっちに行くのはわかってたし、だいたい見た目から言って気の強そうないのよりサクラを選びそうなのもわかってた・・・さっきクナイを投げた一瞬だが、こいつは実体化した。おそらく実体化しないと攻撃できないんだ。」
シカマルが珍しく饒舌である。それは怒りが頂点に達している証拠。そして、余裕そうなシカマルにリュウと呼ばれた抜け忍はサクラにクナイをつきたてようとするが、体が動かない・・・
「お前の影はもう俺とつながった。」
シカマルの一言で戦闘態勢に入っていた下忍の面々が態勢を解き、サクラはリュウの鳩尾に一撃をくらわせて、腕から抜け出す。
リュウはあっさりとサスケによってチャクラが練られた忍用縄をかけられ、足元に横たえられる。一方でカカシの方もあっさりと勝負がついたらしく、縛られたレンがカカシの椅子になっている。



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