イゾウ滾った



江戸とか室町パロで日雇いの暗殺業を生業とする心優しい主人公と主人公に大切な人を殺されたイゾウ(イゾウは犯人を知らない)

(わたしは貴方が好きだったから貴方が大切だったから貴方の笑顔を見たかったから、貴方の大切な人を殺したわたしの手が足が頭が腹が全てが憎たらしいのです。だから真っ暗闇の中で、貴方の大切な人を殺したこの橋で、わたしはわたしを無我夢中で八つ裂きにしてやりました。憎しみをひとつひとつ、この手で消してやったのです。なんて心地よいのでしょう。わたしは、人々を恐怖に陥れる人斬りを殺したのです。これで貴方は安心します。これで貴方は笑顔を取り戻します。貴方は復讐なんて考えなくてよいのです。よかった。これでわたしはしあわせ。あなたもしあわせ。

            なのにどうして、あなたは泣いているのです  か   )



(恋人を殺された俺を、ずっと慰めてくれた男がいた。寂しさはすべてその男が埋めてくれた)(今はもういない)





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