知らない部屋の中で私は座っていた。
「真奈美遊ぼ?」
そういう女の子に見覚えはなくそれでもその女の子についていく。
目の前に広がるのはベランダ。
「じゃあ落ちる役が真奈美でそれを笑うのが私ね」
そう言うとベランダから私は突き落とされ、れれれ、れれれれれrrrrれれ、れ…れ?
グシャリという音をすぐそばで聞いて身体に激痛が走った。
思わず身体を丸めようとすると骨がきしんでさらに痛くなる。
と、上から聞こえる笑い声必死になって上を見れば女の子が笑顔で笑っていて…


「ッ?!」
私はガバリと起き上がった。
額の汗を拭って息を吐けば助手席に寝ていた三蔵が起きたようで後部座席にいた私の方を向いた。
「ごめ、起こした」
「いや…平気だ」
少しの会話が終わると沈黙が続く。
「あ…」
八戒の声が聞こえ立ち上がると荒い息をして汗をかいていた。
あぁ…"同じ"か。
「どうかしたか」
「三蔵…真奈美さんも」
「私が魘されて三蔵起きちゃいまして…あ、三蔵私ちょっと散歩行ってくる」
「僕もちょっと散歩行ってきますね」
「気を付けろよ」
そう言うと八戒は返事をして一緒に森へと入って行った。

▼悪夢

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