ぴちゃぴちゃと辺りに響き渡る音は思考と頭を麻痺させていく。
ぼんやりとしてはいるが壊れてはいない思考で時計を探す。
身体の中を蠢く指に意識せず辺りを見渡せば指とは違う感触が侵入してきて思わず甘い声をあげる。
「っあ…こ、のっへん、たぃ」
見ればそれは舌で、丁寧に零れた蜜や蜜壺を舐め上げる。
熱く柔らかいざらざらとした舌の肌触りに身体が反応する。
「まだ壊れないんだー」
「優し…あっ、しない、んじゃ、なかっ、た…のっ、かしら」
「そのつもりだったけど、楽しみたいなーって」
そう言うとにこりと笑いながらいきなりそそり勃ったモノを射し込んだ。
「〜〜〜っ!!」
視界がチカチカして下腹部に何度目かの感覚。
息を整えようと酸素を取り込んでいる最中、ギリギリまで引き抜かれたモノをまた差し込まれた。
息がつまり呼吸ができない。
口からよだれをこぼしながら酸素を求めた。
烏哭が零れたよだれを丁寧に舐めとり抵抗する力もない口内を犯していく。
ご丁寧に歯や歯茎まで丁寧に舐めあげられ酸素の足りないぼんやりとした頭で"気持ちいい"なんて思う自分がいた。しかし理性がその感情に腹を立て、なんて不様な心情なんだと自分自身に嘲笑した。

根元まで入れられたソレにより少し硬い毛が結合部に触れている感触が不愉快でしかない。
しかし先程から緩い動きしかしないもどかしさに己の腰はゆらゆらと動いていた。
「身体は正直だよねー早く心も堕ちてきなよ。壊れちゃいなよ」
そういって肩に思い切り噛み付いてきた。
プツリという音と痛み、そして肩をなにかが伝う感触。
ご丁寧に傷口に舌を捩じ込み傷口を拡げようとする辺り質が悪い。痛みに身をよじる。
と、先程まで緩い動きしかしなかったのにいきなり激しく腰を振りだした。
的確に感じる所を突き上げてられ、込み上げてくる快楽が恐怖でしかない。
甘い声を塞ぐかのようにキスをしてくる男の舌に自らも舌を絡ませていく。
そして本日何度目のか絶頂と中に感じる熱に嫌気がした。

「死ね。変態野郎ナカに出すとかふざけんな」
先程まで覆い被さっていた男にそう吐き出すように言った。
私はすぐさまナカに出されたものを水に変えて状態を起こすと目に入る無数の赤い痕。
相手は下だけ履いて煙草を吸っていた。
私は服を探すが見当たらず仕方なく何もつけずにソイツに…いや、ソイツの持つウサギの人形に向かって歩いていく。
そしてそれを掴むと引きちぎり中の"無天経文"を手に取る。
「ゲームオーバーじゃあね烏哭三蔵」
そう言うと無天の力を使い三蔵達の元へと帰った。


先程までこの部屋で淫靡なことをしていた相手が目の前で消えた。
その場には僕の"無天経文"だけが転がっている。
「くくくっ…見くびっていたなー
まさか経文まで操れるとは…ますます欲しくなっちゃったぁ」
それを拾い上げると煙草をくわえながら笑っていた。

▼ゲームオーバー

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