「さようなら…」


金も服も家具も食料も他人にやるもんか、と死ぬ前から決めていて全てブレスレットにしてはめた。
物が一つもない薄暗い部屋に別れを告げて私はマンションのベランダから落ちていった。


恐怖なんてなくただ自由になりたいとばかり願って最後のトキを待った。




もう…疲れたんだ。

普通に生きていることが

他人と違うことが









そして少女は16年という短い生涯を終えた。


.

▼プロローグ

| top |

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -