悪魔の実の力を使えるようにする。
これが大事とクルーが言っていた。だから私はドフラミンゴに練習の許可をもらいにいった。

「練習しよう!」
いきなり入ってきた私に気を止めることなくドフラミンゴは何かを書いている。
仕事だったらしく
「一人で頑張れ」
そういわれて追い返された。
とりあえず海に向かう。

波を作ったり
形を作ったり
色々した。
けれど制御がまだできず大きさが定まらない。
「そっか。まず大きさを変えられるように練習しよう」
私は時間も忘れひたすら練習していた。

「大中小!できた!」
海に浮かぶフラミンゴ。
それぞれ大きさが異なっている。
これができたら今日はおしまい。
ダラダラやっても意味はないもの。


朝起きて再び練習に励んだ。
そんな日々が続いたある日。
「海に繋がったままじゃなくても使えるのかなぁ」
そんな好奇心が生まれていた。
実際、様々な物が作れたりロボットが作れたり、海を操ってきたが全て海と繋がっていた。
「…試しに銃を作ってみるか!」
そう考えて念じた。

「………できた」
手には透明な銃。
試しで撃ってみた。
「サイレンサー付けてないのに音がしない!」
驚きドフラミンゴにみせにいった。

「海水でできてんだろその拳銃。だったら音ないんじゃねぇか?」
「……あ、そうだった」
部屋にはいると書類を見ていたドフラミンゴがいて、一連のことを話すとそう冷たく返された。
なんとなく居辛くて再び甲板へ向かった。

それから私は沢山のことを取り組んだ。
海水は別の液体に出来るようになったし、海水以外の液体も操れる。
それもこれもドフラミンゴにほめられたくて…
気付いたらその練習は数ヶ月にも及んでいた。
ドフラミンゴは仕事や七武海の招集にいったりと忙しそうだった…
「…海に私が落ちたら少しは反応するかなぁ」
ある日ふとそう考えた。
『能力者はカナヅチになる。』
イチかバチかしてみるか…
私は海にダイブした。

海は温かくも冷たくもないそんな空間だった。
私はその海で泳いでいる。
「………嘘じゃん」
カナヅチじゃないことにもドフラミンゴにも私にも腹が立つ。
私は久しぶりに泣いた。
泣いて泣いて泣いて、海が荒れてきたので泣き止んだ。
なんで冷たくするの?
嫌いになった?
心が痛む言葉を自分で考えて自分で傷ついていた。

部屋に戻りひたすら本を読んだ。
雲は水分らしい。
なら操るかもしれない…
操れたらドフラミンゴにほめられるかなぁ…
いつしか能力を使えることからドフラミンゴにほめられることに目標が変わっていた。

▼目標は

| top |

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -