手配書の書き換えが終わりホッとして近くの島に降りた矢先

迷子になった…


グルルルルル〜
「お腹すいた…」
おっ!あそこに食べられそうな実がある!
私は残りの力を出して走り出した。
「何この実…新種のメロン?まぁ、いいか!」
変な模様の水色のメロン。まあ、空腹には誰も勝てない!いただきまーす!
バグッ……
「まずっ!!」
食べたこと無いようなまずさに顔をしかめる。
しかし食べ物は粗末にしちゃいけない。
だから仕方なく完食を目指していた。
「やっと見つけたぜ。真奈美離れんなって…おい、そりゃあ」
後ろからいつも聞いている声が聞こえる。
「ドフラミンゴー!迷子になってお腹すいて…食べちゃった」
そう言うとため息をつかれる
「なんか、ダメな実なの?だからまずかったのかなぁ…」
「真奈美、そりゃあ悪魔の実だ…」
そっかぁ…悪魔の実なんだぁ
最後の一口を口に放り込む。
ふーん、悪魔の実…?
…悪魔の実ってまさか!?
「ええぇぇぇええっ?!」
カナヅチになっちゃうの?!
どうしよう!
「落ち着け。確か図鑑があったはずだから取りあえず見て見んぞ。…カナヅチはあきらめろ」
そう言って私の手を引いて船に戻った。
ドフラミンゴの手にさわった瞬間違和感を感じたが気のせいだと歩き続けた。

「………載ってない」
いくら探してもない。
「はぁ?!んなことあんのかよ。」
驚いたようにドフラミンゴは身を乗り出してきた。
水色のメロン。それが載ってない。
「実は新種のメロンだったとか?」
本気でそう言うと馬鹿でかいくらいのため息をつかれた。
「しゃあねえな…海軍の所行くぞ」
え、また?!流石に次は私捕まっちゃうんですけど!
そう目で訴えると額にキスを落とされる。
「大丈夫だ。俺がついてんだからな」
そう言いながら笑うドフラミンゴにキュンとして抱きついた。


「…なんだって?!」
そうカモメが怒鳴ってくる。
「どうしたんだよ」
ドフラミンゴはカモメを眉をひそめてみていた。
「それはウミウミの実といって図鑑に載せちゃいけない悪魔の実なんだよ」
隣にいたおばあさんが説明してくれた。
おばあさんの名前何だっけ…思い出せない
「ウミウミの実ってなんで載せられないんですか?」
そう言うとおばあさんは私の目を見てきた。
「ウミウミの実は悪魔の実史上最強の実なんだよ」
…え、ちょっとまって?!
「悪魔の実っていくつあると思ってるんですか!それにドフラミンゴの力の方が強そうですよ?!」
そう言うとため息をつかれる。
「…なら、試してみな」
そう言って海を指さす
「……え?どうにですか?」
そんなの知らないよ、なんて呆れたような声で言われる。しょうがないじゃないですか!今、初めて使うんですから…!!
なんて心中で嘆きながら海へ念じた。
「高波を作れ!」
なぁんて!と言葉を出そうとして後ろを向いた…
ザザーンッ
「………え。」
慌てて後ろを振り返って海を見ると高波があった。
……いや、まさか。
「丁度波がおきたんでしょ…。」
信じられない…もう一度
「高波を作れ!」
ザザーンッ
…丁度波がおきたんでしょ…
あ、なら形を作ってみればいいんだ!それならわかりやすい!再び念じる。
「ハートマークを作れ」
流石に無理だろ。
そう後ろから聞こえる。
勿論、私も無理だと思ってる。
じっと海を見ていた。

「嘘でしょ………」
できた…できてしまった
視線の先にハートマークが海に浮かんでいる。
ちらりと後ろの3人を見るとカモメは唸っていておばあさんは想定していたような顔をしていた。…ドフラミンゴはいつも通りニヤニヤ笑っている。
「海楼石はをつけてやってみな」
「おつるさんよぉ、海楼石つけたらつかえねぇにきまってんだろ?」
おばあさんの言葉にドフラミンゴが抗議する。
あ、そうだおつるさんだった…教えて貰ったのに忘れてた。
ごめん…ドフラミンゴ。
「まあ、見てな」
「じゃ、じゃあフラミンゴ!」
出来ないそう思って難しそうなものを念じた。
「流石にできるわけないよね?」
「真奈美…後ろ見ろ」
ドフラミンゴに近付こうとしたら止められる。
できる訳ないそう思ってドフラミンゴのジョークだと思って後ろをみた。
「…え、と…フラミンゴがい、る…?」
半透明のフラミンゴが海に立っている。
まさか私の能力なの…?

「やはり危険だな。海楼石がきかんとわ…真奈美、お前を政府に「イヤです」……」
カモメ今政府とか言いやがった!!
ふざけんな!ドフラミンゴといられないじゃんか!
「お前さんの力は海賊にも政府にも欲しがられる力だ。それに使い方次第では世界が滅「私は海賊ですよ?それに海軍は物として扱われる。でも海賊は自由どっちを選ぶと思いますか?私はドフラミンゴの船で海賊を続けたい!だからイヤです!絶対イヤです!それに恋人と離れたくないです!」…とんだじゃじゃ馬だな。なら力付くで…」
そう言われ私は咄嗟に力を込め念じる。

ザバーンッ
《緊急事態発生!緊急事態発生!マリンフォードに50mを超えている津波が接近中!》
やりすぎた…
ちらりとドフラミンゴを見ると呆れたような顔。
てへ…力加減知らないんだから仕方ないじゃん!
「どうやら無理そうだな、センゴク。」
そうドフラミンゴが言うと私の手を取り帰ろうとする。私は急いで波に意識を集中し50mもあった津波を消す。
…センゴクって誰すか?


「はぁ…こまったもんだね」
そう言われて全くだ。と返す。
あの力があれば全ての海を手に入れたものだ…
だからこそあのドフラミンゴの下にあるのが恐ろしい。
「手配書の書き換えをしてくれ。…朱眼の悪魔を6億ベリーに」
「え…6億ベリーですか?!」
「頼んだぞ」

その一週間後手配書が更新されていて2億2000万ベリーにあがってまだ3ヶ月だったのに6億ベリーに変えられていた…
「……カモメめ!」
「フフフ…楽しくなりそうだな」


どこかの島の雑魚共
「あのルーキーもう6億だとよ!」
「まだ2年しか経ってないんじゃなかった?!」
「確か半年で1億2000万ベリーだったよな」
「怖っ!!もしかしたら異世界の人間だとか…」
「まさか!!アハハハハッ!それが本当なら大問題だぜ?!」
「そいつ殺せばいくらになるかな?」
「アハハハハッ!」

▼悪魔の実…食べちゃった

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