ザクッ ビチャッ
「フフフッ…」
ペロリ
赤赤赤赤赤赤赤赤
一面の赤
思わず笑顔になる
ペロリ ピチャ
グチュ ブチッ ヌチャ
口に含むと鉄臭く
体液が酸っぱく思わずしかめっ面になる。
「やっぱり人間の肉は不味いわね…」
ピチャ ピチャ

ゴリッ ボリッ ガリッ
骨は焼いた方が食べやすかったわね。
焼けばサクサク簡単に崩れて灰になるから…

ザクッ
ズルッ ピチャ ヌルッ 
ピチャ ズルッ ハムッ 
グチュ ヌチュ ヌチャ
「フフフッ…食べる?」
「食べる分けねえだろ」
「そう?結構食べれる方よ?」
「さっき不味い言ってたじゃねえか」
「豚や牛、鳥みたいに家畜じゃないから人間は何でも食べるでしょ?
だから不味いのよ」
「なら」
「でもこの男似たものしか食べてないみたい」
「………」
「だからそこまで不味くわないわ
だから食べる?何なら焼くけど」
「食うかよ」
「そう?なら目玉は?」
「いらねえ」
「そう
なら食べていいかしら」
「いい分けねえだろ
つうか…お前何なんだよ」
「私?そうね…
化け物とでも名乗りましょうか?」
「…疑問系かよ」
「私には名前は無いから」
「…なら名前をやるよ
お前は真奈美だ。」
「真奈美…いい名前ね」
「お前俺の仲間になるか?」
「いいのかしら?」
「ああ。気に入った」
「人間食べるのに?」
「…そいつは運が無かったから食べられたんだ」
「…フフッ
楽しそうだしいいわ仲間になるわ
でも私相当食べるわよ?」
「食い溜めでもしとけ」
「フフッ!あなた最高よ
食べたいくらい」
「そいつはほめ言葉かよ」
「ええ、最高のほめ言葉よ」

さあ、悪食を召し上がれ
 
 
(真っ赤な彼は)
 
(どんな味がするかしら)

▼さあ、召し上がれ

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