「ねえ…」
「なんだよ」
「えと…この状況は何ですか?」
今私はシャチに押し倒されている。



この状況になる数分前の事

私は少々ハグ魔らしく場所、時選ばす抱きつく。
…でも誰でも抱きつくのではなく大好きなシャチ専門。ここ重要!

「シャチ!」
ギュ
いつものように抱きついた。


…そして冒頭のシーンになった。
そもそも押し倒される意味が分からない。
シャチに押し倒されるのは正直嬉しい。
けどシャチの顔は怒ってるような顔…と言うことは私の考えとは違うらしい。
なんか怒らすことしたかなぁ?
「シャチ?」
「真奈美…好きだ」
「…え」
期待はしない
シャチの好きはどうせlike。loveじゃない。
「とりあえず、ありがとう」
そう言って私はシャチの下から出ようと体を捻る。
「おい…好きだ」
だから分かってるって!
そう悪態つきたかったが口をつぐむ。
…なにこのシリアスな雰囲気は
私はシャチを見据える
「恋愛感情として好きだ」「…え」
口があんぐりとあいた気がする
多分間抜け面だ…
なるほど、like出なくてloveですか………マジで?
「ごめん!逃げていい?」
そう言ってシャチを突き飛ばして逃げ出した。


「ペンギン!」
「…今日はなんだ?

逃げた所はペンギンの部屋。
先ほどあったことを説明する
「…良かったじゃないか」
「う…でも逃げて来ちゃった」
「好きなら素直になれ」
「…わかった」
そう言うとペンギンの顔が柔らかくなった気がする。
「真奈美は誰が好きなんだ?」
「…シャチです」
「だそうだ」
「え?」
目の前を見ると意地悪げに笑っているペンギン。
そのペンギンは私の後ろを指さしている。
振り向くと
「え…!?」
赤くなったシャチがいた。
「…聞いてた?」
恐る恐る尋ねるとシャチは頷く。
一気に顔が熱くなる。
「ペンギン!なんで!」
未だに笑っているペンギンに文句を言う。
だって恥ずかしいんだもん!八つ当たりくらいいいでしょ!
「二人共俺に相談してくるから…笑う」
よほど面白いのかペンギンはキャラが崩壊している。




「まあ、とりあえずお前等は似たもの同士だな。」
そう言って笑うペンギンを殴ってシャチを連れて行く。
(真奈美…好きだ)
(私もシャチ大好き!)

▼似たもの同士

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