仲間入りしてから2ヶ月がたった。
分かった事は
元の世界に戻ってきた事
自分が1億2000万ベリーの賞金首となっていた事
ドフラミンゴさんは王下七武海の一人だった事
ドフラミンゴさんは変態だった事だった。

「ドフラミンゴさん…やめてください。」
現在ドフラミンゴさんにお尻を撫でられるというセクハラをうけている…
撃つか。
「イヤだな。」
ニヤニヤした顔でそう返され撫で続けている。
…いっそのこと訴えて良いですか?
「……スー」(死ね)
とりあえず中国語は分からないだろうからぼそりと呟いた。





『敵船だあ!』
突如大声が聞こえた。
2ヶ月ぶりだなぁ…
そう考えながらトランクから相棒である銃達を取りだす。
楽しみだなぁ…
そう思いながら私は外に出た。

敵船は結構な大きさの船だった。
…うむ。ここから迫撃砲でもぶっ放すか。
「おい!なにやってんだ!?」
近くにいたクルーが驚いた顔をする。
…そういやぁ、大砲あるかな?そっちの方が楽そうだけどな…
まあ、いっか。
「3…2…1…発射!」
…うん。いい感じに飛んでったなぁ…
そう思いながら船が損傷するのを見る。
だいぶ壊れたっぽいな
あっちは騒いでる
けどこっちは…
あれ?何でみんな私を見るの?!
まさか、敵じゃなかった!?
「…………真奈美…それなんだ?」
後ろからドフラミンゴさんの声が聞こえる。
「え?普通の迫撃砲だけど…あ、まさか無い感じ?」
それなら驚くか。
妙に納得した。
取りあえずもう一発撃っておく。
うん。行きますか!
私はこの船のマストへ向かった。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ
上から凄まじい音が聞こえる。
見上げると真奈美が銃を撃っていた
「せ、船長!」
「あ?」
隣から声をかけられて指差す方向を見れば敵船の奴らが倒れてく。
「フッフッフッ…いい腕してんじゃねえか。」


「………ありゃ弾切れだ…」
敵船を見ると残り数人らしい。
どうするかな?
考えた結果、面倒だから大砲を借りることにした。
「ドフラミンゴさん大砲を借りていいですか?弾切らしちゃって今ナイフ一本しか無いんですよ」
まあ、許可がなくても借りるけど…
そう思っていたらドフラミンゴさんは私の手にあった銃を床におくと私を敵船に投げた。
「え……ええぇぇぇええええっっ!!!!!!!??」



敵船の床が見えとっさに身体を捻って着地する。
ドフラミンゴさん…私今、投げられましたよね?
若干というかかなり驚いていると周りには武器を持った海賊共がいた。

靴に仕込んであるナイフを確認する。
「まあ、余裕か…」


「おりゃあぁぁぁあああ!」
汚らしい声が後ろから聞こえる。
私は近くにいた敵の首にナイフを差し込み軸足を踏ん張りながら回し蹴りを汚らしい奴にお見舞いする。
靴から出ているナイフに付いていた敵は吹っ飛んで別の敵に当たって海に投げ出され、声の主だった奴は刺さっていた男が取れ剥き出しとなったナイフで首をはねた。

「あと…一人か」
見た感じあとはこの人だけらしい。
靴のナイフをしまい込んで私はそいつに上段蹴りをお見舞いして海に投げ飛ばした。



「ドフラミンゴさん酷い人…」
私はあの後暫くしてから船に戻れた。
「うじうじすんな」
そう私にニヤニヤしながら言ってきた。

チュ

唇に温かな感触と音が聞こえた。
………………………え。
「今何したの?」
「キスだが」
キス…そうかキスか…キス………キス?…キス!?
「キキキキキキキキキキキキキス?!」
あの恋人同士がする愛のアレ?!
…恋人じゃないのに、キス…した。
ポロポロ
「おい真奈美」
「私…恋人じゃない」
「あ?」
「キス…恋人同士がする」
そう言えば苦虫をすり潰したような表情をされた。

「なら真奈美。今から俺の恋人になればいんじゃねえか?」
普通にそう言われた。
キスは恋人同士がするものだから付き合えば問題ないよね…?
それならセーフかな?
「うん…」
返事を返せば再びキスをされた。
長い長いキスに息ができなくなり閉じていた唇を開いて酸素を求めると、口の中に空気の他に熱いねっとりとした物が侵入してきた。
「んんっ?!……っ…んっ……」
私の舌に絡んでくるなにか分からない物に驚いていたが次第に酸素が足りなくなりドフラミンゴさんの肩をたたく。

「はあ…はあ、はあ…」
離された唇から糸を引いて出てきたのはドフラミンゴさんの舌だった。
「…え?キス、って…舌。いれ…るの?!」
息切れ切れに聞けば
「知らねえのかガキだな真奈美、さっきのは大人のキスだ」
そう言われて軽いキスをされた。
「今のは子供のキスだ。覚えとけ」
そうニヤニヤしながら言うドフラミンゴさんに私は首を傾げた。
大人って成人しないとじゃないの?
「私、まだ15歳だよ?」
そう言うとドフラミンゴさんの動きが止まった。
え?どうしたの?!
「さば読んでねえか?」
…老けているとでもいうのか?!
「失礼だよ!まだピチピチの15歳だよ!」
「真奈美…ヤれねえじゃねえか」
は?ヤるとはなに?
首を傾げて考える。
「セックスだよ」
……え
セセセックスですと?!
「セ、セクハラです」
「恋人にセクハラはねえ」
初めて知った…
なるほど。
「せめてあと二年まつとすっか」
「えと、それはつまり…」
いやな予感がして聞く
「17歳になったら抱く」
そう言うと再び大人のキスをされた。
…私なんでさっき「はい」って言っちゃたんだろ…

▼ウブな悪魔

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